ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第17戦日本GP 決勝 9月28日、2025年MotoGP第17戦日本GP MotoGPクラスの決勝レースが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは8位、アレックス・リンスは18位でフィニッシュしている。
週末を通して天候に恵まれ、気温27度、路面温度38度のドライコンディションで決勝レースを迎えた。前ライダーが前後ミディアムタイヤを選択。クアルタラロは、スタートで5番手に浮上するも、2周目にフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)から激しいプッシュを受けた際に失速して9番手に後退。3周目以降は、前のラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)を追いつつ、後方のヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)からポジションを守る展開となる。
土曜日のスプリントと同じように守りの走りに徹したことで、前を行くラウル・フェルナンデスとの差は周ごとに広がっていく。しかし、常に1秒以内で機会を伺うザルコに対し、クアルタラロは一貫して隙を見せることはなかった。19周目にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がオーバーランで順位を落としたことで8番手に上げたあとも、ザルコの猛攻を凌ぎ切って8位でチェッカーを受けた。
リンスは、17番グリッドからスタートで順位を上げ、7周目にはフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)を抜いて、一時13番手までポジションを上げる。しかし、直後の90度コーナーで11コーナー膨らんでしまい、16番手に後退する。中盤はそのポジションを維持していたものの、レース終盤に立て続けにオーバーテイクを許してしまい、残り6周で19番手に下げる。前のライダーのリタイアにより、最終的に18位でフィニッシュ。ポイント獲得は叶わなかった。
ヤマハ勢においては、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのミゲール・オリベイラが14位入賞。ジャック・ミラーは残り4周でトラブルが発生してリタイアで終えている。
ファビオ・クアルタラロ(決勝:8位)
「今日は自分にとってベストなレースではなかったよ。序盤は全力を尽くして良いスタートができたけど、グリップレベルがあまり良くなくて、他のライダーと戦うのは難しかった」
「(チャンピオンに輝いた)マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)のことを心から嬉しく思う。彼はタイトルを勝ち取るのに相応しいのは間違いないよ。おめでとうと言いたいね」
アレックス・リンス(決勝:18位)
「レース序盤はかなり良い感触があったんだ。今回はしっかりとスタートを決めて、序盤でいくつかポジションを取り戻すことができて、アルデグエルの後ろについたのだけど、その時に少しリズムが乱れてしまった。彼をオーバーテイクした直後、11コーナーのブレーキングでリヤを大きく浮かせてしまい、膨らんでポジションを落としてしまった」
「タイヤの落ち方もマネジメントしようと試みたけど、今日やった以上のことはできなかった。とはいえ、少し前との差も縮まって、オーバーテイクもいくつかできたから、全体的には前戦よりも良い週末になったよ」
「ここ、もてぎでタイトルに輝いたマルク・マルケスにおめでとうと言いたい。彼はとても素晴らしいシーズンを過ごしたんだからね」
[オートスポーツweb 2025年09月29日]