社民、ラサール副党首前面=「お笑い」で党勢回復目指す

82

2025年09月29日 15:02  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

「スタンダップコメディー」を披露する社民党のラサール石井参院議員=7日、東京都世田谷区
 社民党が党勢回復を目指し、7月の参院選で初当選したタレントのラサール石井氏(69)を前面に押し立てている。24日の全国幹事長会議で副党首に選任し、福島瑞穂党首との「二枚看板」体制を整えた。政党要件を辛うじて維持してきた同党は「お笑い」をフル活用し、「崖っぷち」(福島氏)からの脱出を図りたい考えだ。

 「一騎当千で100万馬力。鉄腕アトムじゃないが、力がある」。福島氏は24日の記者会見で、ラサール氏の副党首就任は反転攻勢の起爆剤になり得ると期待を表明。ラサール氏は「社民は変わったとアピールしていく」と力説した。

 コント赤信号のメンバーとして知られるラサール氏は7月の参院選比例代表に初出馬。告示目前の表明にもかかわらず、20万票超を集め、社民唯一の議席をもぎ取った。社民は活動方針で「ラサール氏が(参院選で)決定的役割を果たした」と総括し、「ラサール旋風をさらに前に」と記した。

 プロジェクトは早くも始動している。9月7日には東京・下北沢駅近くの小劇場に福島氏とラサール氏が登場し、社会風刺を交えた一人漫談「スタンダップコメディー」を披露。先に登壇したラサール氏が「社民は絶滅危惧種のトキのようなもの」と自虐気味に語れば、福島氏は「娘の結婚式で街頭演説のようにあいさつしてしまった。ぐれなくて良かった」と笑いを誘い、約160人の聴衆を沸かせた。

 新興政党が勢いを増す中、社民の置かれた状況は厳しい。社会党時代に自民党と対峙(たいじ)した老舗政党は今や国会の議席を3まで減らしている。党内外から「単なるパフォーマンス」と厳しい声も漏れるが、社民は「お笑い」を交えた全国行脚などを展開し、党に新風を吹き込みたい考えだ。 

「スタンダップコメディー」を初披露する社民党の福島瑞穂党首=7日、東京都世田谷区
「スタンダップコメディー」を初披露する社民党の福島瑞穂党首=7日、東京都世田谷区

このニュースに関するつぶやき

  • これで回復目指す?ワロタ!早く糞して寝ろ!^^
    • イイネ!9
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(73件)

前日のランキングへ

ニュース設定