画像:株式会社メルカリ プレスリリースより(PRTIMES)芸人・やす子への不適切発言が問題視され、約1年にわたり芸能活動を休止している“フワちゃん”の周辺が慌ただしくなっている。
◆「フワちゃん帰ってこいよ」みちょぱの発言が波紋
9月21日に放送されたラジオ番組『#みちょパラ』(ニッポン放送)にて、MCの「みちょぱ」こと池田美優がフワちゃんについて言及したことで波紋を呼んだ。
『有吉の夏休み2025』(フジテレビ系)に出演したみちょぱだが、同番組での振る舞いがSNSで批判を受けることとなり、その話題をラジオで取り上げた際、「フワちゃん帰ってこいよ、お願いだから。私に(批判が)来るんだったら(笑)」と発言。
ラジオの内容を聞けば冗談だと分かるが、切り抜きなどを見たネットユーザーが一斉にSNS上で批判的なコメントを寄せている。
相変わらずネットユーザーから拒否されているフワちゃんだが、ここ最近では話題に上がることが多い。お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎や指原莉乃などが相次いでフワちゃんとのエピソードを公開。また、元放送作家・鈴木おさむ氏は今月に入って自身のXアカウントでYouTubeでの共演にラブコールを送っている。
さらに、9月3日放送のバラエティ番組『人間研究所』(日本テレビ系)では、伊集院光が「フワちゃん呼ぼうぜ」と発言するなど、さまざまな場面で名前が取り沙汰されている。
◆再出発の有力候補はYouTube “原点回帰”の可能性
そのたびに「フワちゃんは復帰するな!」というアンチからのコメントがSNSに書き込まれるが、実際に復帰の可能性はあるのだろうか。まず、フワちゃんが復帰するとすれば、YouTubeが最も現実的だろう。
もともとYouTuberとしてブレイクしたフワちゃんのチャンネル「フワちゃんTV /FUWACHAN TV」は9月25日現在でもチャンネル登録者数が100万人を超えている。当然ながら、CMスポンサーを気にすることなく今日からでも動画配信が可能だ。
鈴木氏からのラブコールもあり、コラボすれば大義名分も立つだろう。また、アンチからのバッシングを避けるにもYouTubeは最適だ。
しかし、現在では芸能人のチャンネルも多く、かつてのように簡単に再生数が稼げなくなっている。復帰直後は話題になるだろうが、飽きられる速度も速く、茨の道になることは間違いない。
◆地上波の代替にABEMA “セカンドチャンス”の可能性
それ以外のメディアとしては、スポンサーの影響を受けにくい配信サービスの利用が有力だ。その中でも、地上波では放送できない企画で視聴者を獲得しているABEMAが最適だろう。
ABEMAといえば、人気番組『チャンスの時間』が不祥事を起こしたアンジャッシュの渡部建を頻繁に起用していることで知られる。渡部はその他のABEMA番組にも出演し、2024年には『スッパイは成功のもとTV』でMCを務めるなど、同サービスが活動の主軸となっている。
ABEMAは不祥事を起こした芸人に対して地上波より柔軟な対応を取る傾向があり、フワちゃんを受け入れる可能性もある。また、シーズン2を放送する『ダマってられない女たち』は、小森純など話題の女性芸能人を多く取り上げてきた人気番組であり、フワちゃんにぴったりの番組と言える。出演の可能性も高いのではないだろうか。
現状では、ABEMAとYouTubeを組み合わせて復帰プランを練ることが、最も現実的な選択肢だろう。
◆テレビ復帰に立ちはだかる「スポンサーの壁」
ただ、地上波への復帰は難しいようだ。
バラエティ番組を制作する筆者の知人によれば、「番組でフワちゃんの名前を冗談めかして取り上げただけでもSNSでバッシングが発生している状態です。番組に出演させた場合、どれだけのクレームが来るか分かりません。話題性が抜群なので起用したいプロデューサーもいるものの、広告部や編成からNGが出ています。
もともと自由奔放なキャラクターだったためアンチが多かったところに、不適切発言でさらに敵を増やしてしまいました。地上波への復帰は当面難しいでしょう」という状況だという。
SNSの影響力が強まった令和の時代においては、フワちゃんが何事もなかったかのようにテレビへ復帰することは、まず考えにくいだろう。そんな中、彼女の名前が今年後半に入り急に取り沙汰されるようになり、年末に向けて復帰に向けた動きがあるのではないかという見方も出てきている。
ただし、現在もなおバッシングは激しく、たとえYouTubeやABEMAといったプラットフォームでの復帰であっても、大きな波紋を呼ぶことは避けられないだろう。
果たして、フワちゃんの復帰は年内に実現するのか――。その動向に注目が集まる。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆