月例経済報告関係閣僚会議に臨む石破茂首相=29日午後、首相官邸 石破茂首相は10月1日、就任から1年を迎える。在職は366日となり、第1次安倍内閣と並ぶ。既に退陣の決まった石破氏だが、自民党総裁選(同4日投開票)後の臨時国会で新首相が選ばれるまで在職日数を伸ばし続ける。
安倍晋三元首相と石破氏は総裁選を2回戦った。互いに批判的な目を向け、「政敵」の関係にあった。
石破氏は首相就任直後に衆院解散・総選挙に踏み切ったが、派閥裏金事件の影響で与党過半数割れの大敗を喫した。その後、日米関税交渉を妥結に導くなどしたものの政権は浮揚せず、7月の参院選でも与党は過半数に達しなかった。旧安倍派などの「石破降ろし」の動きに抗し切れず、9月7日に退陣を表明した。
在職日数は30日の段階で福田康夫元首相と並んだ。