『死霊館 最後の儀式』© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved「死霊館」ユニバース最終章『死霊館 最後の儀式』が10月17日(金)より公開される。今回の物語はウォーレン夫妻の娘であるジュディを中心に展開されるという。
これまでの「死霊館」シリーズで、ジュディ・ウォーレンは物語の表舞台には立たなかったが、その存在はいつも家族の背後で希望となっていた。
心霊研究家である両親、エドとロレインに愛され、幼い頃から“見える力”を受け継いだ彼女は、知らず知らずのうちに闇の世界と隣り合わせの生活を送っている。
第1作『死霊館』では、エドが集めた呪物を保管する地下室へ足を運び、アナベル人形に恐怖を感じる姿や、「いつも一緒にいたい」という気持ちから、ロレインへペンダントをプレゼントするなど、寂しさを隠せない心情が印象的に映し出された。
両親が事件の捜査などで家を空けがちな中でも、愛情深い家族の絆はジュディの心を支えた。第2作『死霊館 エンフィールド事件』では、成長したジュディが、倒れた父エドをロレインと共に支えるなど、変わらぬ絆と愛情を示す姿が描かれ、第3作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』では、エドの発作を抑えるための薬がペンダントの中に入れられており、それを通じてもジュディは見えないところで家族を支える存在となっている。
そんなジュディについて、本作の監督を務めたマイケル・チャベスは、「ウォーレン家に生まれるとはどういうことか?両親の背後で育つとは?母親から受け継いだ“能力”を持って生きるとは?これは常にジュディとロレインが向き合ってきた課題で、今回それを物語の軸に据えました」と語り、“ウォーレン家に生まれる”という特別な宿命と、ジュディの内面に迫ったと明かす。
続けて「この能力によってジュディは“見える”ようになりましたが、時に恐ろしいものまで見えてしまうんです。それにどう対処していいかわからないジュディに、ロレインは『断しなさい』と助言しました。当時は良い解決策に思えましたが、それは問題を覆い隠しただけで、いつか向き合わなければならない問題でした。それは私たちに物語を深く掘り下げる絶好の機会を与えてくれました」とジュディにとっても一つの決着をもたらす物語になっていることを示唆している。
プロデューサーのピーター・サフランは「シリーズを通じて彼女が成長していくのを観客と一緒に見届けてきました。そして今、彼女は恋をし、新しい人生を始めようとしています。この旅を観客と共有できたことが本当に嬉しく思います」と長年シリーズを見守ってきたファンの想いを代弁するかのように語り、また「この映画でのロレインは、とにかくジュディを守りたい一心なんです。でも守るためには、彼女を解放し、自分自身の能力を経験させるしかないと気づくんです」とロレインにとっては、母としての苦渋の決断が迫られることを予感させている。
併せて、物語の鍵を握るジュディをとらえた2枚の場面写真も解禁。
1枚目は、ウェディングドレスの試着中、割れた鏡越しに映し出された不気味な笑みを浮かべる“ジュディ”が映し出されている。まるで何者かが彼女になりすましているかのような、不穏な空気が漂う。
さらに、もう1枚は事件の舞台となる屋敷内での場面。懐中電灯を片手に、涙を浮かべながらも前を見据えるジュディの姿が印象的だ。怯えながらも一歩一歩前へ進もうとするその表情には、“受け継いでしまった力”と“避けてきた宿命”に立ち向かう決意が垣間見える。
そんなジュディの姿からも、本作がこれまでにない精神的スケールと恐怖をもって描かれていることが伝わってくる。
フィナーレを飾るにふさわしい、かつてない戦慄へと突き進む「死霊館」ユニバース最終章。娘ジュディを想う母・ロレインの深い愛情や、そこに夫・エドの存在も重なり、恐怖を超えて“家族の絆”が力強く描き出されている本作へ、大きな期待が高まる。
『死霊館 最後の儀式』は10月17日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)