
【動画】2023年の世界興行収入ランキングでアジア映画として最高の成績を記録! チャン・イーモウ監督作『満江紅/マンジャンホン』予告編
監督デビュー作である『紅いコーリャン』で第38回ベルリン国際映画祭グランプリを受賞し、その圧倒的な芸術性を誇る映像美で中国映画界”第五世代”を代表する巨匠チャン・イーモウ監督が挑んだのは、裏切りと策略が渦巻く南宋朝廷を舞台にした壮大な歴史陰謀サスペンス。失われた密書をめぐる陰謀劇の果て、誰も予測できない衝撃のクライマックスが待ち受ける。
脚本の完成までに4年の歳月を費やし、非業の死を遂げた名将・岳飛(がくひ)の遺詩に着想を得た本作は、中国で公開されるや社会現象を巻き起こし、チャン・イーモウ監督作史上最高となる約45億4000万元(900億円超)の興行収入を記録。2023年の世界興行収入ランキングでアジア映画として最高の成績を記録し、歴史劇の新たな金字塔として世界を震撼させた。
ダブル主演を務めるのは、中国の国民的俳優シェン・トンと、大人気アイドルグループ「TFBOYS」の元メンバーであり『少年の君』で香港電影金像奨主演男優賞と新人賞にダブルノミネートされた若手演技派俳優イー・ヤンチェンシー(英名:ジャクソン・イー)。
12世紀の中国。南宋王朝は、北方の強国・金と激しい戦いを続けていた。金に奪われた領土回復を目指した英雄・岳飛が処刑されてから4年後、南宋の宰相・秦檜(しんかい)はついに金国との和平交渉に臨む。しかしその前夜、交渉の要となる金国の使者が殺され、南宋の皇帝に渡るはずだった極秘の手紙も消えてしまう。
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ポスタービジュアルでは、剣を交える本作の二人の主人公、若き武将・孫均と下級兵士・張大が描かれ、その緊迫した表情が物語の張りつめた空気を際立たせている。さらに、壮麗な朝廷の屋敷から兵士たちを見下ろす孫均の姿と、ビジュアルに添えられた「宵闇に潜むのは、忠義か裏切りか」というキャッチコピーが謀略渦巻く一夜の幕開けを予感させる。
予告編では、和平会談を控えた前夜に巻き起こった使者の殺人事件と消えた密書の真相解明に奔走する孫均と張大の姿が鮮烈に描かれている。2人に調査を命じた宰相・秦檜の姿や、「逃げ道を作れる」と囁く妓女も映し出され、それぞれの思惑が交錯する中、予測不能な陰謀劇が動き出す。誰もが裏の顔を隠し持つ朝廷で、果たして真実はどこにあるのか。事件解決の猶予は夜明けまで―。「たとえ事件が解決しても関わった者は死ぬ」という一言が、背後に潜む深い闇を印象づける。
映画『満江紅/マンジャンホン』は、11月21日に全国順次公開。