ハイテックからFIA F3に参戦することになった中村仁 9月30日、ヨーロッパのフォーミュラカーレースの名門のひとつであるハイテックは、2026年のFIA F3に向け中村仁が加入すると発表した。すでに日本人ドライバーでは山越陽悠の2026年の参戦が決まっており、これに続くものとなる。
中村は2006年千葉県生まれ。レーシングカートを経て、2022年にはTOYOTA GAZOO Racingの若手育成プログラムであるTGR-DCに加入。2023年にFIA-F4でランキング2位となると、2024年には全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にステップアップ。ランキング4位となったほか、スーパーGT GT300クラス、スーパー耐久ST-2クラスと多岐に渡ってドライブした。
2025年からは海外での活動をスタートさせ、フォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト(FRMEC)、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(FRECA)に挑戦。またル・マン・カップではLMP3も体験している。
今回FIA F3参戦に向けて中村が加入することになったハイテックは、フォーミュラカーレースで多くの結果を残している名門だが、2025年から育成カテゴリーにおいてTOYOTA GAZOO Racingと協力関係にあり、中村はハイテックTGRとして参戦することになる。
「2026年のFIA F3に向け、ハイテックに加わることをとても誇りに思います。このシリーズでレースを戦うのは僕の夢で、自分を信じてくれたチームと僕のキャリアを支えてくれているTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています」と中村。
「僕は日本、そしてヨーロッパでたくさんのことを学んできて、次なる挑戦に向けて準備ができていると感じています。テストに臨み、来季強力なデビューができることが待ちきれません」
また、ハイテックのFIA F3チームマネージャーを務めるポール・ベルリナーは「ジンを2026年チームに迎えられることをうれしく思うよ。彼は多彩なドライバーとしての地位を確立していて、これまでもさまざまなカテゴリーでうまく適応してきた。FIA F3でもそれが続くと確信している」と語った。
「FRECA、FRMECでのパフォーマンスは表彰台、入賞といった結果で、彼の成長を示している。我々は彼と協力し合い、次なるステップのために可能性を最大限に引き出すことを楽しみにしているよ」
[オートスポーツweb 2025年09月30日]