気象庁=東京都港区 気象庁は1日、9月の天候まとめを発表した。全国の平均気温は平年を2.49度上回り、1898年の統計開始以来、3番目に高かった。統計史上最高気温だった夏(6〜8月)から秋への移行が遅く、高気圧に覆われて晴れる日が多かった。
地域別では北海道から九州北部にかけ、平均気温が平年を2.2〜3.0度上回った。九州南部は平年を2.5度、奄美地方は1.5度、沖縄は1.6度、それぞれ上回り、1946年の統計開始以来の最高記録を更新した。
一方、観測点別の猛暑日(35度以上)年間日数は、大分県日田市が62日となり、昨年の福岡県太宰府市の全国最多記録に並んだ。主要都市では京都が61日、名古屋が52日、大阪が45日、東京が29日、仙台が15日で、いずれも地点ごとの最多記録を更新した。
9月の降水量は、北日本(北海道と東北)が平年比124%と多く、東日本は96%、西日本は98%で平年並み。沖縄・奄美地方は29%と少なかった。