Netflix『フランケンシュタイン』ギレルモ・デル・トロの手腕が炸裂! 衝撃の予告編解禁

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2025年10月02日 00:10  クランクイン!

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Netflix映画『フランケンシュタイン』クリーチャーアート
 ギレルモ・デル・トロ監督・脚本によるNetflix映画『フランケンシュタイン』より、美しさと狂気がせめぎ合う衝撃の予告編が解禁された。

【動画】ギレルモ・デル・トロの『フランケンシュタイン』衝撃の予告編

 小説家メアリー・シェリーの名著であり、今なおあらゆる創作物に強い影響を与え続けている怪作を実写映画化した本作。デル・トロの手によって、生と死を描き、人間として生きる意味や、愛を渇望し求めることの本質を問いかける壮大なドラマが、哀しくも鮮やかに蘇る。

 このたび、待望の予告編が解禁された。映像では、デル・トロが創り上げた美しくも不気味な独自の世界観の中、“怪物”が自らを創造した主であるフランケンシュタインに対し、愛への渇望と怒りを宣告する姿が映し出される。「人間とは何か、そして真のモンスターとは何か」――その根源的な問いが、デル・トロの映像美によって力強く描き出されている。

 天才科学者ヴィクター・フランケンシュタイン博士(オスカー・アイザック)は、“科学の力で不死の生命を生み出す”という傲慢な欲望を抱き、数々の死体の肉と骨をつなぎ合わせ、ついに“怪物”(ジェイコブ・エロルディ)を誕生させる。最初こそ怪物の完成に興奮していたヴィクターだったが、いつまで経っても期待していた知能には達せず、ただ怪力だけを発揮する姿におぞましさを覚えていく。

 そして、ある事件をきっかけに博士は怪物のもとを離れてしまうが、怪物は孤独の中で創造主ヴィクターからの愛を求め、彼を探し始める。“自分が何者であるか”を追い求める怪物の愛の渇望は、やがてヴィクターへの“復讐”へと変貌していく――。

 解禁された予告編では、冷たい静寂を破る雷鳴とともに、怪物の「私を創った者が話したように、今度は私が話をしよう」という独白から幕を開け、「私の記憶は断片的だ。いろんな男たちの記憶。そして見た、お前の名を。ヴィクター・フランケンシュタイン、私の創造主。一度だけ情けをかけてくれ。私に愛を授けないのなら、この身を怒りに委ねる――」と続く。怪物の切実な祈りと、それが拒まれたときに生まれる怒りと絶望。その語りは哀しくも力強く、観る者の胸を鋭く突き刺す。

 そして印象的なのは、物語を鮮烈に浮かび上がらせるためにデル・トロが構築した圧倒的な世界観である。デル・トロは映画化にあたり、「私の人生は常にメアリー・シェリーの創造物と共にありました。私にとって聖書のようなものです。それを自分のものにし、異なるスタイルで異なる感情を込めて歌い返したいと思っていました。脚色というのは、未亡人と結婚するようなものかもしれませんね。亡き夫の思い出は尊重しつつも、土曜日には何かしないといけない。つまり、原作をふまえつつ自分のものにしなくてはならない。そうでなければ自分が作る意味がありません」と語っており、本作に込めた“デル・トロらしさ”は予告編からも伝わってくる。

 さらにセットや小道具にも膨大な熱量が注がれており、デル・トロは「この作品では、一つ一つの技術の限界を試してみたかったんです。巨大なセットに巨大な小道具、それに複雑な衣装。ハリウッド全盛期に作られた昔の映画のような雰囲気を出したいと思いました。豪華で美しくオペラのような作品にしたかったんです」と告白。徹底したデル・トロのこだわりが映像全体に宿り、怪物と人間の宿命的な物語に圧倒的な説得力を与えている。

 ただの怪物譚ではなく、人間の本質を問いかける壮大なドラマとして、観る者の心に深い余韻を残すデル・トロ流の新たな“フランケンシュタイン”が、満を持して、まもなく“産み落とされる”――。

 Netflix映画『フランケンシュタイン』は一部劇場にて10月24日より公開、11月7日より世界独占配信。
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