「将来このシリーズで戦えたら最高」太田格之進、ミド・オハイオで初のインディカーテストを完了

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2025年10月02日 11:30  AUTOSPORT web

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ミド・オハイオ・スポーツカーコースで初のインディカーテストに臨んだ太田格之進
 10月1日、アメリカ・オハイオ州レキシントンにあるミド・オハイオ・スポーツカーコースにて、インディカーのルーキーテストが行われ、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)から参加した太田格之進は、104の周回をこなした。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)で活躍している26歳の太田は、2025年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への挑戦を開始。すでにMSRの93号車アキュラARX-06でデイトナ、ワトキンス・グレン、インディアナポリス・ロードコースの3戦を戦っている。

 今回はMSRのインディカープログラムへ、カテゴリーの垣根を超えて合流。10月1日に全長2.4マイル(3.86km)のミド・オハイオ・スポーツカーコースにて、ほかのドライバー4名とともに初のインディカードライブを行った。


■1日で104周走行「次はもっと良い結果を出せる」

 この日太田のほかにテストに参加したのは、カイオ・コレット(A.J.フォイト・エンタープライゼス)、ニールス・クーレン(チップ・ガナッシ・レーシング)、デニス・ハウガー(デイル・コイン・レーシング)、フェリペ・ナッセ(チーム・ペンスキー)の4人。ドライコンディションのミド・オハイオで、太田は午前と午後のセッションでダラーラDW12を駆り、計104周を走行した。

 今回太田が乗り込んだマシンは、フェリックス・ローゼンクヴィストが乗る60号車で、最終戦ナッシュビルで採用されたメタリカリバリーのマシンだった。ローゼンクヴィストはSFからインディカーへ転向したひとりであり、IMSAでは太田とチームメイトでもある。

 太田のベストタイムは午前は1分8秒244、午後は1分6秒850となっており5番手だったものの、元F1ドライバーのナッセや、コース経験のあるインディNXTドライバーの3人と遜色のないタイムをマークしている。なお、ニュータイヤでのアタックは赤旗の影響で完遂ならず。また午後のセッションではクラッシュもあったが、マシンに大きなダメージはなかったようだ。

 テストを終えた太田は、「初のインディカーテストは、マシンについて学ぶだけでなく、コースやタイヤ、セッティングを理解するうえでとても貴重な経験となりました」とし、次のようにコメントしている。

「この素晴らしい機会を与えてくれたマイク(・シャンク/MSR共同オーナー)とメイヤー・シャンク・レーシングに心から感謝しています」

「チャレンジングな一日でしたが、多くの点で非常に満足しており、次はもっと良い結果を出せると確信しています」

「将来このシリーズで戦えたら最高だと思っていますし、それが実現することを心から願っています」


■チームオーナーのマイク「期待通りの走りを見せてくれた」

 MSRの共同オーナーであるマイク・シャンクも「カクはまさに私の期待通りの走りを見せてくれた。着実に成長し、コース内外で成熟した姿を見せていた。今日は多くの情報が飛び込んでくる重要な日でしたが、彼は非常にうまく乗り越えてくれました」とコメント。

 さらにHRC USのデビッド・ソルターズ社長も、「カクが今年、IMSAの93号車で示したパフォーマンス、そして彼がチームにシームレスに溶け込み、最高峰のプロトタイプ・スポーツカーでレースを戦ったことに、私たちは非常に感銘を受けている」とし、太田への期待を語っている。

「カクは非常に規律正しく、卓越したレーステクニックを持ち、そしてもちろん驚異的な速さも持ち合わせている。それは彼がホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトの一員だった頃から分かっていたことで、彼はその才能を何度も何度も証明してきた」

「彼は今年のスーパーフォーミュラ、そしてARX-06で非常に印象的な活躍を見せており、彼が次にどのような成果を挙げるのか、今から楽しみにしています」

 初のインディカーテストを終えた太田は、10月10〜12日には静岡県の富士スピードウェイでSF第9&10戦に挑む。ランキング3位で臨む太田は、北米で得た新たな学びをどのような走りで披露してくれるだろうか。

https://twitter.com/kakunoshin_ohta/status/1973561966582022231

[オートスポーツweb 2025年10月02日]

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