写真 塩顔男子の代表的存在だった、坂口健太郎氏の記事にショックを受けた世の女性は少なくないのではないかと思います。
個人的にもひそかにファンだったので、モテまくるのはしかたがないとして、同棲している彼女さんがいるのに肉食系女子と……というのはイメージが裏切られるニュースでした。塩顔男子はギラギラしていなくて、清らかなオーラに包まれている、と勝手に美化してしまっていたのかもしれません。
◆トップ塩顔男子の水面下の運動会
今思えば、塩顔男子好きには最高のイベントだった「トライストーン大運動会」。坂口健太郎、綾野剛、田中圭、伊藤健太郎など国民的塩顔男子たちが、クールな中に熱い闘志を燃やしながら、スポーツに本気を出す姿を鑑賞することができました。
でも、坂口健太郎と田中圭の場外の運動会が行われていたとは、あの時は知るよしもありませんでした。永野芽郁としては、自分を巡ってトップ塩顔男子同士の水面下の運動会が繰り広げていたことは、女性冥利に尽きることなのかもしれませんが……。
塩顔男子の特徴といえば、切れ長の目、色白、端正な目鼻立ち、線の細さ。人相学のサイトを見ると、切れ長の目はクールな印象ですが、内面は優しくて、人望に厚いリーダー気質だそうです。
鼻や眉毛、唇の薄さ、人中の深さなど、他の要素も関係してきますが、印象的な涼しげな目元に関しては、見た目とのギャップがあるようです。切れ長のスッとした形の目は、もし何か情欲を抱いてエロ目になっても表に現れにくくて、実は旺盛なのを隠す効果もあります。
いずれにせよ、芸能界で成功している時点で、見た目は塩顔男子だとしても内面にはアグレッシブさや積極性があることには間違いありません。今後も塩顔男子の恋愛スキャンダルが出てくると思いますが、幻滅する前に最初からそういうものだと思っておいたほうが良いでしょう。
◆覚醒した悠仁さまのやんごとなきスター性
でも、そんな塩顔男子の栄枯盛衰をよそに、着々と頭角を現しつつあるスペシャルな存在がいました。それは、9月に行なわれた成年式を機に、存在感を強めつつある悠仁さま。3月の男性皇族の成年の記者会見でも、しっかりした口調と穏やかな表情で、国民に安心感を与えていました。
これまではクールな無表情で、失礼ながら陰キャだと思われていた悠仁さま。かつては反抗期のニュースもあり、紀子さまに口ごたえされるとか、眞子さまを「よからぬあだ名」で呼ばれる、といったエビソードも伝わっていました。
でも、実際会見でお話される姿を拝見すると、そんな心配は杞憂だったとわかり、一挙一動から生来のお育ちの良さが伝わってきました。
もう早めに反抗期は済まされて、大人の階段を登り、人間的に成長されていらっしゃるのでしょう。愛子さまも素晴らしいですが、覚醒した悠仁さまもやんごとなきスター性を感じさせます。
◆ギャップ萌え感が激しかった成年式でのお姿
NHKで放映された「成年式へ 素顔の悠仁さま」でも、「話してみると、お茶目みたいな。元気なほうで、けっこう感情を素直に表現するタイプ」と、実は陽キャだったエピソードが紹介されていました。「校庭で蹴鞠をしてるときに、『先祖の血が騒ぐ』」という、高度なインペリアルギャグも披露されたとか。
筑波大学にご入学されてからも、広いキャンパス内をヘルメットに自転車で走り回られたり、バドミントンサークルの練習のあとに「松屋」や「ガスト」でお食事され、ご学友と歓談されたり、といった活動的なお姿が伝えられています。
そのヘルメット姿からの変化とギャップ萌え感が激しかったのが、成年式での「燕尾纓(えんびのえい)」が付いた成年の冠姿です。ヘルメットから冠まで、スウェットから平安装束のような衣装まで、幅広く着こなせるポテンシャルを実感しました。よく見ると背が高くて細くてモデル体形でいらっしゃいます。
また、ここ最近はヘアスタイルもイメチェンされたようです。これまでは重めのボブスタイルだったのが、すっきりされて前髪を少し流され、令和の貴公子風に。重たげだった一重まぶたも、成長期で変化されたのか目力が増してこられています。
今までのもっさりされた雰囲気は実は策略で、段階的に魅力を出していって、成長を見守るうちに支持者が増加、という代理店的な狙いがあったのでは? と邪推してしまうほど。女性週刊誌の特集の見出しに悠仁さまが登場する回数も激増しています。
◆塩顔男子の世代交代への期待感
そして宮内庁のインスタにも、成年式前後に悠仁さまの写真や動画が頻繁にアップされています。9/6の「悠仁親王成年式関係儀式行事」の写真の投稿には26.6万「いいね」もついていました。ここ最近の坂口健太郎のインスタの「いいね」数を超えそうな勢いです。
9/8の、伊勢神宮と神武天皇山陵(奈良県橿原市)をご参拝になった動画には、お手振りの映像が。笑顔でスピーディに手を振るお姿がかなりかわいくていらっしゃいます。この映像を見て「悠仁さま推し」になった方も多そうです。
参拝時のモーニング姿も決まっていました。このままご成長されたら、塩顔男子の代表的なイケメンの坂口健太郎と玉置玲央を足して割ったようなルックスになられるのでは? と拝察されます。塩顔男子の世代交代への期待感が。海外のロイヤルファンからも注目度が高まりそうです。
皇族なのでガードが最高に固くて恋愛スキャンダルはほとんど出ないと思われ、推し活動も安寧です。今は異性交遊よりトンボの研究に打ち込んでいらっしゃるストイックな悠仁さま。新たな塩顔プリンスの登場に、日本の未来の希望を託したいです。
<文/辛酸なめ子>
【辛酸なめ子】
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。