「10年に一度」クラス 10月末まで西・東日本は高温 北日本は急ピッチで冬へ前進

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2025年10月02日 16:22  日本気象協会

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今日2日、気象庁はこの先の1か月予報を発表。10月末まで西・東日本は高温傾向が続き、なかなか季節が進まず異例の残暑が続く。北日本は10月中旬以降は平年並み。寒気の影響を受けやすくなり、急ピッチで冬へ前進するでしょう。昼間は暑さが続く所も、一日の寒暖差は大。

数値予報モデルによる予測結果

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今日2日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)は、大陸から日本の東にかけて高気圧が予想され、日本の南東では太平洋高気圧の東への後退が遅い状況が続くでしょう。一方、ベーリング海付近には低気圧が、華中から日本の南にかけては、気圧の谷が予測されています。このため、北・東日本日本海側では低気圧や前線の影響を、沖縄・奄美では前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるでしょう。
上空約1500mの気温(右図)は、東・西日本と沖縄・奄美では、暖かい空気に覆われやすいため、平年より高いと予測されています。一方、オホーツク海付近では平年より低いと予測され、北海道付近では寒気の影響を受ける時期があるでしょう。

10月末まで高温傾向 周期的に雨 大雨情報にも注意

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この先1か月の天気は、周期的に低気圧や前線の影響を受け、また、北日本を中心に寒気の影響も受けやすくなるでしょう。

晴天はあまり長続きせず、短い周期で曇りや雨に変化しそうです。
寒気の影響も北日本ほど受けやすくなり、雨量が増える所もあるでしょう。
降水量は東日本の日本海側と沖縄・奄美で平年並みか平年よりも多い見込みです。

行楽シーズンで、お出かけの予定を立てている方も多いと思いますが、雨の降る時間帯や降り方など、こまめにご確認ください。

10年に一度クラス 関東〜沖縄は高温 北海道は低温へ

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気温はこの先1か月(10/4〜11/3)を通して、北日本は平年並みか高く、東日本、西日本は平年より高い予想で、10月末まで異例の残暑となるでしょう。
さらに今日2日、気象庁は沖縄、九州〜関東甲信にかけて、広い範囲を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
沖縄・奄美、九州、中国、四国、近畿、東海、北陸、関東甲信は8日頃から、その地点でこの時期としては「10年に一度」レベルの高温が予想されています。まだ、30℃以上の真夏日になる予想も出ていて、長引く異例の残暑に注意が必要です。
空気がカラッとしてきた分、油断しがちですがまだ昼間は暑さに備えが必要です。朝晩は涼しくなってきましたので、長袖や羽織るものなど気温差に注意して調節しやすい服装を心がけましょう。

一方、北海道では9日頃から「10年に一度」レベルの低温が予想され、急に寒気の影響を受けやすくなる見込みです。北海道は札幌など5日頃まで連日25℃以上の夏日の予想ですが、来週は急に15℃を下回る寒さとなりそうです。気温の変動がかなり激しくなりますので、気温差で体調を崩しやすい方は特に体を冷やさないように対策を心がけましょう。

北から季節が急ピッチで進みますので、暑さの続く所も徐々に衣替えを進めておくと良さそうです。

※早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・東海・北陸地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

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