「濁流」制作記者会見 © 2025 Disney and its related entitiesディズニープラス初のオリジナル韓国時代劇シリーズ「濁流」の制作記者会見が韓国・ソウルにて行われ、主要キャストと監督のチュ・チャンミンが、見どころやキャラクターについて語った。
本作は、朝鮮のすべての金と物資が集まる京江(現在の漢江一帯)を舞台に、混沌とした世の中で夢を追いかける若者たちの運命と青春を描くアクションドラマ。
ならず者を荒々しく熱演し、新境地を切り開いたロウンは、「監督が『君の一番大きな武器である“かっこよさ”を奪いたい』とおっしゃったんです。その言葉を聞いて、心が躍りました。『濁流』で変身する時間もとても楽しかったですし、普段とは違う姿を見せることが出来たことで、僕さえ頑張れば、これからも長く演技を続けられるという確信を得ました」と話し、演じたシユルについては「僕は『名前も呼ばれず、帰る居場所もない孤独な狼のような人物』だと思って演じました」と明かした。
7月に入隊予定だったが、10月に延期されたことで本作のPR活動への参加が可能となり、釜山映画祭のプレミア上映にも立ち会うことができたロウン。「これは祝福だと思いました」と語りながら、「元気に行って帰ってきます。パク・ジファン先輩が“(軍隊の中で)心の糧を蓄えなさい”“軍隊に本をたくさん送ってあげるよ”とおっしゃっていたので、楽しみに待とうと思います」と笑った。
時代劇初挑戦となった、チョン・チョン役のパク・ソハムは、「チョンは剛直でまっすぐな人物。生きやすい世の中を夢見て、不正腐敗に立ち向かいます」と説明し、剣術や国弓、乗馬と、念入りな役作りをアピール。
朝鮮一の商人を夢見るチュ・ウン役のシン・イェウンは、「ウンは、愛情をたっぷり受けて育った朝鮮チェ氏商団の末っ子。誰よりも聡明で賢明で、どんな状況にも屈せず堂々と立ち向かいます」と説明、珠算を習ったとも明かした。
ムドク役のパク・ジファンは「かつて麻浦界隈を牛耳る実力者だったが、今は平凡なワルペ(無法者)になり下がった人物。シユルと出会い、彼の秘密を知ったことから、再起を図ります」と役柄を説明。
ワルペたちを管理するイ・ドルゲ役のチェ・ギファは、「日ごろから監督と仕事がしたいという気持ちがありました。今回、多くのことを学びました。『こんな税金があったの?』『こんな税金を払いながら、どうやってこの人たちはこの苦しい人生を生きぬいたのだろう』と台本を興味深く読みました。そんなところにも注目していただくと、より楽しく観られると思います」と鑑賞ポイントを披露。
京江支配を目論むワンヘ役のキム・ドンウォンは、「数多くの戦場を経験し、血の海の中で必死に生きるためにもがいてきた人物です。彼の事情や人生が雰囲気から感じられるように努力しました」とこだわりを話す。
本作の見どころのひとつに、迫力ある映像美が挙げられる。リアルな京江や風景を再現するため、オープンセットを建設したそうで、ロウンは「98%くらいはオープンセット。室内セットはほとんどありません。リアルなセットのおかげで演技に自然と没入できました。劇中の夜の灯りがとてもきれいなので、部屋の電気を消して今作をご覧いただきたいです」とコメント。
最後には、「1年半近く、多くの方が一生懸命努力して作り上げた作品です。俳優がどれだけ激しく演技をし、監督、スタッフの方々がどれだけ激しく撮ったのか、画面からも感じられると思います。ぜひ電気を消してご覧になることをおすすめします」と挨拶したロウン。MCが「行ってらっしゃい!」と声を掛けると、「チュンソン(忠誠)!」と軍隊式挨拶をして会見の幕は閉じられた。
「濁流」はディズニープラスのスターにて独占配信中(全9話/初回3話、以降毎週金曜2話ずつ)。
(シネマカフェ編集部)