うつみ宮土理は「ロンパールーム」から26年で芸能生活60年 チャーミングでサービス精神旺盛

0

2025年10月03日 00:00  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

うつみ宮土理(2025年9月)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>



タレントうつみ宮土理(83)の主演舞台「I LハートVE 豆子」(10月3〜5日、中目黒キンケロ・シアター)の記者発表に入った。うつみがセーラー服で17歳の主人公を演じる、コメディー・ミュージカル「豆子」シリーズの第4弾だ。


進路に悩む豆子の将来の夢は1つではない。バスガイド、新聞記者、子ども番組のお姉さん、女優などなど。いずれもうつみ自身が就きたかった職業や実際に経験した職種だという。


うつみは当時を振り返った。「新聞記者になりたかったのは結婚相手を見つけるため。バスガイドはアルバイト代が高かったから。朝日新聞社に勤めるまでの間、1カ月間くらい時間があったんでバイトしてたの。外国人を乗せると、あの頃はチップをくれた。それで私、ドルを初めて見たの」。


新聞社に入社後、取材で面接会場を訪れたことから子ども向け番組「ロンパールーム」の2代目お姉さんに抜てきされた。「きれいなお姉さんたちが最終試験に3人残ってたんです。松坂慶子さんみたいな、すごいきれいな人が」。ところが美しすぎる候補者3人に、子どもたちは懐かなかったという。


うつみは自分の強みを「子どもが好きなこと」と話す。「今でも犬と子どもはみんな私のとこ来ます。5歳までの子どもと、75歳以上のおじいちゃんは絶対に懐く」。取材で行ったうつみが「おいで、いい子だね」とハグしていると、子どもたちはうつみに「(番組の)先生になってほしい」と希望。スポンサー企業の会長もうつみを2代目お姉さんに指名し、まさかのタレントデビューとなった。


26年には芸能生活60周年を迎える。「すごいですね、私も」と笑いながら「楽しいことしかないです。本当ラッキーでした。ロンパールームからシャボン玉こんにちは、いい朝8時。レギュラーが途切れなかっただけでもありがたい」と話した。


手厚い会見だった。共演者たちと舞台について語ること45分。さらに囲み取材が15分。すべての質問に丁寧に答え、終わると「大丈夫? 聞きそびれたことない?」と報道陣を気遣った。チャーミングでサービス精神が旺盛な人だなというのが印象的だった。【鎌田良美】

    ニュース設定