「私が一番つらい」 公示直前の寄付問われた元衆院議員 初公判

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2025年10月03日 17:34  毎日新聞

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福島地裁での初公判後、報道陣の取材に応じる亀岡偉民被告(中央)=福島市で2025年10月3日午前11時32分、松本光樹撮影

 2024年10月の衆院選を巡り、選挙区内で公示直前に現金25万円を配ったとして、公職選挙法違反(寄付の禁止)に問われた元衆院議員の亀岡偉民(よしたみ)被告(70)の初公判が3日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれた。亀岡被告は起訴内容について「各団体に寄付したのは福島メセナ協議会で私ではない。寄付は例年の慣行で衆院選には全く関係がない」と否認した。


 起訴状などによると、24年10月3〜13日ごろ、福島市と福島県二本松市で開かれた六つの祭礼に参加していた27団体に、1回当たり5000〜1万円、計25万円を自ら手渡すなどして、衆院選に関して寄付をしたとしている。


 検察側は冒頭陳述で、寄付は「福島メセナ協議会」や本人名義で、「衆院議員 亀岡偉民」と書かれた名刺やお祝い文などと共に渡していたと指摘。また、衆院選の第一声を行った福島市内の「まちなか広場」の使用に関しては、福島市には「福島メセナ協議会」の名義で使用の許可申請をしていたなどとした。


 亀岡氏は05年の衆院選で初当選し、比例復活を含めて5回当選し、副復興相などを歴任。自民党の派閥裏金問題では、政治資金収支報告書に18年から5年で計348万円の不記載・誤記載があった。


 24年10月の衆院選では自民党から福島1区で立候補したものの、落選。12月には党県連会長を辞任し、離党していた。


 公判後、亀岡被告は報道陣の取材に答えた。5月には自身のブログで「やましいことは何もないので、最後まで係争する」などと訴えていたが、公の場で説明するのは初めてだ。


 公に説明してこなかった理由については「圧力をかけられた。人に迷惑をかけることはできなかった。この1年間私が一番つらい思いをした」と述べた。


 有権者に対しては「40年間、人様に後ろ指指されることは一切やっていない。私自身びっくりして何が起きたのか分からない状況だった。ただ、みなさんに託されてここまで来た。(有権者の)思いは受け止めて反省し、今後どうするかは考えないといけない」と話した。【松本光樹】



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