3歳上2勝クラスに出走予定のデルアヴァー(今年5月撮影、ユーザー提供:あすりさん) 神戸新聞杯で4着だったデルアヴァー(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)が、土曜京都8Rの3歳上2勝クラス(芝2000m)で3勝目を狙う。
デルアヴァーは父Frankel、母アムールブリエ、母の父Smart Strikeの血統。父は現役時代にG1・10勝を含む14戦14勝。21世紀最強の呼び声が高い歴史的名馬だ。種牡馬としても極めて優秀で、世界各国でGI馬を送り出している。一方の母系も一級品。母のアムールブリエは15年と16年のエンプレス杯を連覇するなど、ダート重賞6勝を挙げている。さらに祖母のヘヴンリーロマンスは05年の天皇賞(秋)を制した名牝。伯父のアウォーディーは16年のJBCクラシック、叔父のラニは同年のUAEダービーを制している。
ここまで8戦2勝。3走前のひめさゆり賞で待望の2勝目をゲット。続く京都新聞杯でも3着に健闘し、地力強化を印象付けた。その後は約4カ月の休みを挟み、先々週の神戸新聞杯へ。上位人気の3頭には屈したものの、先行策から0秒5差の4着に食い下がり、改めて能力を示した。まだ2勝クラスの立場だが、いずれは重賞に手が届く器だろう。
今回は自己条件への参戦となる。キングスコールやヴァリディシームスなど相手は揃ったが、先々に向けて通過点にしたい一戦。その走りに要注目したい。