▲競馬メディアなどで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆凱旋門賞の枠順で
まずは騎手18年目にしてのGI制覇、三浦皇成騎手、本当に良かったですね。レース後、場内からは「コウセイコール」が響き渡りました。本人はもちろんですが、ファンの方々もこの瞬間を待っていたのだと感じ、ジーンと胸があつくなりました。
それにしてもレースにおいては、当日の馬場を考えても好スタートから迷いなく逃げたジューンブレアと、そのジューンブレアを見ながらリズムよく進めたウインカーネリアンでの決着。人気馬や先行すると思われた馬の中にはスタートで後手を踏んでしまった馬も見受けられ、終わってみれば馬場状況的にもスタートセンスが大きな鍵を握った1戦に映りました。
そしてスプリンターズS終わりには、競馬専門紙・馬サブロー創刊25周年記念「ファンの集い」が行われ司会を担当したのですが、200名以上の参加となる会場の8割近くが若い女性。
しかも舞台に1番近い場所の女性方は、始まりから終わりまでとなる2時間近く、その場を動かずの状況。中でも抜群の人気は坂井瑠星騎手とのことで、騎手というよりアイドルを見るような眼差しに驚きでした。
さぁその坂井騎手と言えば、水曜日・船橋競馬場で行われた日本テレビ盃でのフォーエバーヤング、さらに強さと貫禄が増しての体とレース内容でした。
1つ気になったのが、1コーナーの入り口手前で砂を被って頭をあげるシーンでしたが、あれも、あえて砂を被らせたかったと坂井騎手。これまでもそうですが、人馬共に1戦1戦でたくましさが増している印象。アメリカが楽しみになってきました。
そして海外と言えば、今週末は凱旋門賞。
オルフェーヴル・ディープインパクト以降は、正直、臨戦過程や前哨戦の内容に厳しさを感じながらの日本馬の応援でしたが、今年においてはビザンチンドリームのフォワ賞での内容に、期待を持って挑める印象。
ただそのビザンチンドリーム、そして3歳馬クロワデュノールも外目の枠に入ってしまい、これは厳しい条件に。となるとキジサナやアヴァンチュールの方が…との思いにもなりますが、ルメール騎手のアロヒアリイにおいては良い枠に入ると共に、この馬自身、小細工なしの競馬になると思い、その点には面白みを感じます。
まぁ日本馬3頭の結果もそうですが、どういった位置取りでの競馬となるのか? 観戦が楽しみです。
それでは皆さん、ステキな週末を。
ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)