出遅れたベゼッチが猛追しポール・トゥ・ウイン達成。ラウル・フェルナンデスが初メダル獲得/第18戦インドネシアGP

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2025年10月04日 17:00  AUTOSPORT web

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MotoGP第18戦インドネシアGP スプリント スタートシーン
 10月4日、2025MotoGP第18戦インドネシアGP MotoGPクラスのスプリントレースがマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が優勝を飾った。

 今大会は、日本GPで右鎖骨を骨折したホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)と第16戦サンマリノGPで右手首を骨折し、日本GPの決勝を棄権した小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)が欠場している。

 また、第11戦ドイツGPの予選Q2で左肩骨折と靭帯損傷の怪我を負ったマーベリック・ビニャーレスが回復に専念するため、第18戦インドネシアGPの予選後にスプリントレースと決勝レースを欠場することを発表した。これにより、今大会は全19名のライダーで争われることになる。

 気温30度、路面温度52度のドライコンディション。タイヤ選択はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がフロントにハード、リヤにソフトを選び、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がフロントにミディアム、リヤにソフト、その他のライダーは前後ともにソフトを装着している。

 1列目の先頭はポールポジションのベゼッチ、2番グリッドにフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、3番グリッドにはラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が並んだ。

 13周のスプリントがスタートすると、ベゼッチが出遅れて6番手に後退。アルデグエル、ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)が好スタートを決めて、フェルナンデスもその後にポジションを上げてきた。オープニングラップ終了時はアルデグエル、フェルナンデス、アコスタ、マリーニのオーダーとなる。後方では13コーナーでソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)が転倒しリタイヤしている。

 また、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)は7番手までポジションを上げるも、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)を10コーナーで押し出してしまい、2周目にロングラップペナルティが科された。この2周目にはアコスタはフェルナンデスをかわして2番手に浮上し、スタートでポジションを落としたベゼッチは5番手に浮上。翌3周目にはエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が16コーナーで転倒した。

 5周目の1コーナーでベゼッチがマニーニを捕えて4番手に浮上すると、2番手を走っていたアコスタが1コーナーで転倒したことで3番手までポジションを回復した。アルデグエルが2秒のギャップを築くなか、ベゼッチがファステストラップを刻み2番手のフェルナンデスに迫る。そして8周目にフェルナンデスを捕らえ2番手に上がったベゼッチは、2秒前を走るアルデグエルを追う。

 マルク・マルケスはロングラップペナルティを5周目に消化後、13番手に後退。そして9周目にビンダーやフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とのバトルを制しポイント圏内の8番手にまで浮上した。

 10周目、ベゼッチはファステストラップをさらに更新しアルデグエルとの差を一気に1秒にまで詰める。スプリントでの最年少優勝がかかるアルデグエルだが、残り2周で両者の差はわずか0.4秒差。その差でファイナルラップに突入すると10コーナーのブレーキングでベゼッチがトップに躍り出る。その後アルデグエルの猛攻を防ぎ切ったベゼッチが結果的にポール・トゥ・ウインを達成した。

 2位はアルデグエル、3位にはスプリントで初のメダル獲得となったフェルナンデスが入り、予選グリッドと同じメンバーが表彰台を獲得した。

 4位にアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、5位にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)、6位にマリーニ、7位に追い上げたマルク・マルケス、8位にモルビデリ、9位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が入りポイントを獲得している。

 この結果により、ドゥカティ・レノボ・チームがチームタイトルを獲得。コンストラクターズ、ライダーズに続き、3冠を達成した。

[オートスポーツweb 2025年10月04日]

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