シグナル住出勝則、50周年記念ライブ 世界的ギタリストからもビデオメッセージが届く

0

2025年10月04日 20:16  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

50周年ライブを行った住出勝則

3人組フォークグループ、シグナルのボーカル兼リードギター住出勝則(69)が4日、埼玉・南浦和のライブハウス宮内家で「デビュー50周年 ひとりシグナルライブ」を開催した。


シグナルは、75年9月にヒット曲「20歳のめぐり逢い」でデビューした。叙情派グループとして活躍し、83年に解散した。その後、住出はソロギタリストとして世界で活動する傍ら、「ひとりシグナル」としてライブを続けてきた。


この日は2部構成で、「20歳−」はもちろん「ジュリア」「ウッドストックを超えて」「黄昏のあらし」「風になれたら」「B・G・Mはため息で」など、数々のシグナルの曲をギターの弾き語りで披露した。


住出は「1人ですが、歌っていると、当時のメンバーのハーモニーが聞こえてくるんです。いい時代に音楽活動をできたからこそ、こうして続けているんだと思います」と話した。


住出は解散後、オーストラリアに渡り、アコースティックギタリストとして腕を磨いた。そして、世界で活躍する存在になった。この日は、オーストラリアの世界的ギタリスト、トミー・エマニュエル(70)らから、50周年を祝福するビデオメッセージが届いた。


実は住出は米グラミー賞受賞を逃した経験を持つ。「ムーン・リバー」「シャレード」などを作曲したヘンリー・マンシーニ氏の曲を12人のギタリストが演奏するアルバム「ピンク・ギター」(04年)に、住出も演者として誘われた。ところが都合が合わす、参加できなかった。同アルバムは第47回グラミー賞(05年)の最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバムを受賞した。


住出は「そうなんですよ。(その部門で)日本初の受賞者だったかもしれないんですよ」と悔やみながらも、懐かしんだ。


2部には、かつて同じ芸能事務所だった高山厳(73)がゲスト出演した。ピアノの弾き語りで代表曲「心凍らせて」などを披露した。フォークグループ、バンバンのメンバーだった高山も今年ソロデビュー50周年で、「(年月が)どこに行ったんだろうと思うほど、早かった。2人とも前ばかり見て、振り返ることがなかったから」と、お互いの50年を振り返った。


最後に2人で「戦争を知らない子供たち」を歌った。住出は「頑張っている諸先輩の背中を見ているので、私もまだまだこれからです」と誓っていた。【笹森文彦】

    ニュース設定