2025年F1第18戦シンガポールGP 予選PP獲得のジョージ・ラッセル(メルセデス)、予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、予選3番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン) 10月4日、2025年F1第18戦シンガポールGPの予選が行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が自身通算7回目/今季2回目のポールポジションを獲得した。
2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は15番手となった。
第18戦の舞台はシンガポールの公道を使用するマリーナベイ市街地サーキット。日没後の現地時間21時に、気温30度、路面温度35度、湿度68パーセントというコンディションで予選Q1は開始された。
■Q1:最速はフェラーリのハミルトン。ハジャーが好走見せる
Q1前半は1分30秒317を刻んだフェルスタッペンが暫定首位となる。一方、角田のファーストアタックは振るわず1分31秒745。フェルスタッペンから1.428秒遅れることに。
セッション残り7分を迎えて路面にラバーが乗るなか、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)が1分30秒214を記録。これでフェルスタッペンを0.103秒上回る暫定首位に浮上し観客を沸かせた。
ただ、走れば走るほど路面コンディションが改善する状況ということもあり、終盤にはハミルトンが1分29秒765をマークし、Q1をトップで終えた。2番手は0.167秒差のジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手は0.167秒差のランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
なお、ハジャーは最終的に6番手。7番手ピアストリの前でQ2進出を決めた。なお、FP3でクラッシュを喫したリアム・ローソン(レーシングブルズ)は修復が間に合い、12番手でQ2進出を決めている。
最終盤、各車Q1最後のアタックに臨むなか、角田は暫定20番手という危うい順位で最後のアタックに臨んだ。ミスが許されない状況のなか、角田は1分30秒574を記録。10番手でQ2進出を決めた。
ただ、角田のアタックする前でピエール・ガスリー(アルピーヌ)がパワーステアリングのトラブルからコースサイドにマシンを止め、角田がベストタイムを刻んだ周に、セクター2でイエローフラッグが振られていた。
そのため、16番手敗退ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、13番手通過ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、10番手通過角田、2番手通過ラッセルの4台が一時イエローフラッグ違反の審議対象となっており、予選終了後にそれぞれ審査されることになった。
なお、予選後のテレメトリーチェックにより4台ともに当該区間での減速が確認され、全車がお咎めなしとなった。
Q1敗退の5台は16番手ボルトレート、17番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、18番手フランコ・コラピント(アルピーヌ)、19番手エステバン・オコン(ハース)、20番手ガスリーとなった。
■Q2:メルセデス勢の好調際立つ。角田裕毅はQ3進出ならず
15分間のQ2が開始されると、真っ先にコース入りしたフェルスタッペンが1分29秒747をマークして暫定首位の座を掴む。一方、角田のQ2ファーストアタックは1分30秒353となり、フェルスタッペンから0.606秒遅れに。
セッション前半を終えた時点で2番手は0.076秒差のピアストリ、3番手は0.189秒差のハミルトンというトップ3に。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は0.077秒差の暫定3番手タイムを刻んだかと思われたが、ターン2でのトラックリミット違反により、このアタックはタイム抹消に。
ただQ2終盤、1分29秒562をマークしたラッセルが首位に浮上してQ2終了を迎えた。フェルスタッペンが0.010秒差の2番手となるなか、アントネッリが0.087秒差の3番手で続き、メルセデス勢の速さが際立つQ2となった。
角田は暫定12番手という状況で、Q2最後のアタックに臨んだ。ただ、最後のアタックは1分30秒432と、Q2前半に記録したタイムにも届かず、15番手で予選を終えた。
Q2敗退の5台は11番手ヒュルケンベルグ、12番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、13番手カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、14番手ローソン、15番手角田となった。なお、ハジャーは8番手、オリバー・ベアマン(ハース)は10番手でQ3進出を決めている。
■Q3:ラッセルが今季2度目のポールポジション獲得
ポールポジションを決める12分間のQ3。セッション前半は7台がニュータイヤを投入。シャルル・ルクレール(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ベアマンの3台がユーズドタイヤで最初のアタックに入った。
そんななか、Q2を首位で終えたラッセルが、ターン17でウォールにタッチする攻めの走りを見せると、1分29秒165を叩き出しトップにおどり出る。
セッション前半を終えた時点では2番手フェルスタッペン、3番手ピアストリ、4番手アントネッリ、5番手ノリス、6番手ハミルトン、7番手ルクレール、8番手ハジャー、9番手ベアマン、10番手アロンソというオーダーに。
Q3最終アタックは9台がニュータイヤを装着。ハミルトンはQ3に向けてニュータイヤを1セットしか残せなかったが、最初のアタックでニュータイヤを使用し、2回目のアタックでユーズドを履く戦略を採った。
最終アタックでラッセルは1分29秒158までタイムを縮める。一方のフェルスタッペン、ピアストリ、アントネッリは自己ベストを更新できず。ラッセルが自身通算7回目/今季2回目のポールポジションを獲得した。
0.182秒差の2番手にフェルスタッペン、0.366秒差の3番手にピアストリが続いた。以下、4番手アントネッリ、5番手ノリス、6番ハミルトン、7番手ルクレール、8番手ハジャー、9番手ベアマン、10番手アロンソとなった。
2025年F1第18戦シンガポールGP、62周の決勝レースは5日の日本時間21時(現地時間20時)にスタートが切られる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年10月04日]