りんごだけじゃない!青森でメロンを作る祖父と孫娘のハートフルストーリー『じっちゃ!』

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2025年10月05日 10:01  cinemacafe.net

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『じっちゃ!』©つがる市フィルムコミッション
青森・つがる市の風景を舞台に、東京からIターン移住した孫娘と、市内でメロン農家を営む祖父の絆を描くヒューマンコメディ『じっちゃ!』より予告編が公開。

つがる市市制施行20周年記念作品として製作された本作。新天地で観光・ブランド戦略課の仕事に邁進するゆきを演じるのは、『てぃだ いつか太陽の下を歩きたい』『レディ加賀』の中村静香。ある理由で青森から離れようとしない“じっちゃ”こと祖父の泰助を演じるのは、舞台、テレビ、映画で名バイプレイヤーとして活躍してきたベテラン、小野武彦。そのほか、「超特急」の小笠原海、なだぎ武、しゅはまはるみ、篠田諒、木崎ゆりあ、望月雅友、北野瑠華、津田寛治らが出演する。

監督・脚本を務めるのは、2011年に『けの汁』を青森で撮って以来、青森を“第二の故郷”と語る千村利光。本作でも、田園風景、馬市まつり、岩木山、木造駅など、つがる市内の風物、名所が随所に盛り込まれている。

予告編では、祖父が住んでいるという無難な理由で、青森・つがるへIターン移住した三上ゆきが映し出される。最初は慣れない土地で少しだけ緊張していたゆきが、“じっちゃ”こと泰助との日々のやりとりや、市役所の個性豊かな同僚たちとの仕事を通して、心が溶けていき、徐々に自分の“居場所”を見つけていく。

そして後半は、「Hammer Head Shark」による主題歌「春末」が流れ、雪が降り積もる冬の津軽平野や夏の馬市まつりといった四季折々の津軽の風景が綴られる中、じっちゃが40年間秘めてきたものとは何なのか?と期待を煽られる展開に。

「けっぱれ!(頑張れ!)」「せば、やるか!(それじゃぁ、やるか!)」といった津軽弁も飛び出し、誰もが自分の“ふるさと”を思えるエモーショナルな予告編になっている。

千村監督は、青森・津軽について、「山もあれば海もある、りんご畑もお米もあってシジミも捕れて、豊かな農産物がいろいろな顔を見せてくれる土地です。その中で、何故か『青森はメロンが美味しい!』ということを知り、メロン農家の話を作りたいと思いました」と語っている。また「おそらく中村静香さんが演じた主人公のゆきに、初めて青森を訪れた自分自身を投影していたような気がします」と明かしている。

生まれ育った土地だけが故郷ではない。故郷を離れた者、故郷を持たぬ者、そこに住み続ける者――観る人すべての”望郷の思い“を呼び起こすハートフルストーリーがここに誕生した。

『じっちゃ!』は10月17日(金)青森にて先行公開、10月31日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国にて順次公開。




(シネマカフェ編集部)

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