永瀬正敏、映画『おーい、応為』人間味ある“誰も見たことのない北斎”を体現

　俳優の長澤まさみが主演し、大森立嗣監督がメガホンを取った映画『おーい、応為』（10月17日公開）より、永瀬正敏が演じる葛飾北斎に焦点を当てたキャラクターPVが解禁された。

【動画】映画『おーい、応為』北斎キャラPV

　物語は、天才絵師・葛飾北斎の娘であり弟子でもあった葛飾応為（おうい）の知られざる人生を描く。美人画では北斎を凌ぐとまで評された応為は、江戸時代の男社会を生き抜いた数少ない女性絵師。その大胆さとひたむきな情熱を、長澤が力強く演じる。

　北斎役を務める永瀬は、国内外の映画賞を数多く受賞し、これまでも多くの名匠たちと作品を重ねてきた実力派俳優。大森監督とは『星の子』（2020年）でもタッグを組んでいる。

　公開された映像では、愛犬サクラのいたずらに怒る姿や、娘・応為が完成間近の絵にキセルの灰を落とす場面など、絵に対して一切の妥協を許さない北斎の厳しさが映し出されている。一方で、「おーい、飯」「おーい、筆」と声をかける日常の一コマや、娘に「応為」という画号を授ける場面では、絵師としてだけでなく、娘を見守る一人の父親としての優しさも垣間見える内容となっている。

　本作の吉村知己プロデューサーは、北斎像について「従来の映像作品では天才ゆえの狂気が強調されがちでしたが、飯島虚心の『葛飾北斎伝』を読むと、ユニークで温かみのある父親像が見えてきます。永瀬さんなら、そんな人間味ある“誰も見たことのない北斎”を演じてくださると確信してオファーしました」と語っている。

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