台風22号 北陸には9日頃に最接近か 三連休にかけて 東京発着の交通影響にも注意

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2025年10月06日 11:15  日本気象協会

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日本気象協会

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台風22号は、このあとも発達しながら次第に北寄りのち東寄りに進路を変えるでしょう。北陸地方には9日頃に最接近する見込みで、北よりの進路をとれば影響は大きく、今後予報が変わることもありそうです。今週末は三連休を控え、台風の速度次第では東京発着の交通のダイヤ等にも影響する可能性があり、常に最新の台風情報を確認するようにして下さい。

台風22号の進路

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台風第22号は、6日9時現在、父島の南南西約240kmにあって、西北西へゆっくり進んでいます。中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は23m/sです。この台風は、7日9時には日本の南に達し、次第に進路を北寄りに変えるでしょう。11日9時には日本の東に達する見込みです。台風の進路にあたる海域は大しけに厳重な警戒が必要です。

予報円の直径は、10日頃には1000キロを超え、11日頃には1500キロ超える予想で、進路が定まっていません。北よりの進路をとれば影響は大きく、今後週末の予報が変わる可能性もあり、常に最新の台風情報や天気予報を確認して下さい。

海面水温はまだ高い 9日には非常に強い勢力まで発達する予想

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海面水温は、沖縄近海を中心にまだ30度以上と高く、転向するまでに西進を続けるほど発達するでしょう。9日9時には非常に強い勢力にまで発達することも見込まれており、注意警戒が必要です。

北よりの進路をとれば北陸にも影響大 北よりの暴風や山沿い中心の大雨も

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図は、台風の予想進路図ではありませんが、日本の予測モデルGSMによる6日3時初期値の前1時間降水量と風の予想を示したものです。東海〜関東の南の海上に台風22号によるものと想像される強雨域・暴風域が予想されています。

更に北よりの進路を東進すれば、北陸地方でも北よりの暴風に警戒が必要となるでしょう。山沿いを中心に降水が強まり、大雨となる所もありそうです。更に影響が広がれば、暴風による農作物や農業設備への被害、倒木や停電、計画運休や減便による交通のダイヤの乱れや物流の遅延となることもありそうです。

常に最新の台風情報や天気予報、道路情報をチェックしながら、最悪を想定した早めの備えをお願いします。

台風は中心から離れていても注意・警戒 シーズンはまだ続く

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台風は、予想進路図が示されると、その中心付近ばかりに注目しがちです。ただ、離れている所でも突風被害があったり、秋雨前線との危険な組み合わせにより大雨となることがあります。また、台風22号の場合には、太平洋側でうねりによる高波への影響もありそうです。引き続き、新たな台風の発生・接近には注意・警戒してください。

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