10月9日スタートのフジテレビ木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』より (C)フジテレビ 俳優の北村有起哉と仲間由紀恵がこのほど、10月9日スタートのフジテレビ木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』(毎週木曜 後10:00 ※初回15分拡大)の合同取材会に出席。本作で、ある“約束”を抱えた夫婦役を演じる2人が、役柄同様に息のあったトークを展開。ドラマの見どころや、登場人物に対する思いを語った。
【写真】12年ぶりの共演で“夫婦役”を務める北村有起哉&仲間由紀恵
『最後から二番目の恋』シリーズなどで知られる脚本家・岡田惠和氏の最新作。完全オリジナル脚本となる本作は、2人の子を持つ小倉渉(おぐら・わたる/北村有起哉)と、その妻・あん(仲間由紀恵)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かく届けるホームコメディー。
物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが二十歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる想いを抱えた2人の何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかに描いていく。
――現場の雰囲気や撮影現場で感じていることを教えてください。
北村:まさに岡田惠和さんの世界観のように和やかに、楽しくやらせてもらっています。
仲間:楽しく現場に行っています。本当に和やかに、笑いの絶えない現場です。今回は、監督からコメディ要素をたくさんこう入れてくださいという注文もね(笑)。
北村:今まさにそのさじ加減をね、自分のダイヤル調整の基準0の数値を測っている時期ですかね。
仲間:渉さん(北村)がすごい愛らしい感じになってきています。背中を見ていると「小学生か!」とツッコみを入れたくなるような少年らしさ、かわいらしさを醸し出していて。
――ご自身の役どころについて教えてください。
北村:本当にとぼけたやつだなっていうのは、セリフを言いながら、体を動かしながら感じます。あんまり自覚しちゃいけないタイプ。ある意味我が道を行く、無敵状態というか、そういったところはありますね。
仲間:しっかりしている方のタイプの女性だなとは思ってはいたんですけど、渉と長年連れ添ってきたからなのか、もともとなのかはわかりませんが、2人のテンポが良い感じが自然に出てくるといいなという思いを込めて演じています。コメディ要素も多いので、意識的にも、でも無意識にも、じゃれているような。長年連れ添ってきたいい空気を表せたらいいなと思ってやっています。
――岡田惠和さんの脚本の中で印象的な部分があれば教えてください。
北村:すごく思うのは、岡田さんは人と人との繋がりってすごく意識されている。助け合うところとか、ちょっと図々しいかもしれないけど、その関係を持つというか、それは現代と比較しているような部分があるのだと感じています。現代の視聴者が、そういったものを見て、どんなふうに感じてくれるのか楽しみですね。
仲間:人と人との心の距離が近い感じがします。現代だと同じマンションに住んでいても、隣に住んでいても、どこか警戒を怠ってはいけないような、そんな雰囲気もある中で、(作中では)誰も警戒していないわけではないけれど、どこかで人のことを信じている人たちが集まっているような、なんかそういう空気を感じます。
――北村さん、仲間さんそれぞれの本作での“推しキャラ”を教えてください。
北村:このドラマの本当の主人公は小倉家の長女であるゆず(近藤華)だと思っています。やっぱり彼女が1番大変な気がしてね。だから視聴者だったら応援しちゃうかもしれないですね。だって、自分の誕生日がXデーになっちゃうわけでしょう。自分の20歳のめでたい日なのに、お母さんが離婚するって言っているわけだから、彼女の心の動きっていうのは、すごく大変だろうなって。
仲間:やっぱり渉さん(北村)じゃないですかね。約束の日がいつか来るわけですけども、そこまでどんなふうに、何を考えて、生きていくのか。そしてその後どんなふうになっていくのかっていうのは、大丈夫かなって心配もあります。でも、きっと何か変化が起こってくる…。
北村:そうか。俺もあん(仲間)って言えばよかったんだよな…(笑)。
仲間:こういうところが渉らしいです(笑)。ほんとに渉になってきているんですよ。(2話で描かれる)車に乗り込むシーンとか、すごくおもしろかったです。(北村さんが)普段から乗ってない、乗り慣れない車だから当たり前なのかもしれないですが、急いで乗り込んで車発進させなきゃいけないんですけど、いろんなところ間違えちゃったりして…。
――役どころに共感する部分はありますか?
北村:結構自分と重なっているところがあるなと感じますね。そんなつもりなかったんだけどな…。よかれと思っていたんだけど、結局邪魔しちゃうとか。
仲間:ちょっと気になることを口に出せるタイプ。共感とは少し違うかもしれませんが、こんなふうにちゃんと言えたらいいなって。私は下手なので、いいなと思いながら、あんから学んでいきたい と思っています。
――視聴者にメッセージをお願いします。
北村:思わず笑ったり、ほろっときたり。そんな現象が視聴者の皆さんに届けられるようなとても温かいドラマになっております。秋の季節にぴったりな、大人のしっとりとした、落ち着いたドラマになると思っています。登場人物に感情移入してもらって、共感してもらえればなと思っています。
仲間:離婚の約束をしているこの夫婦が、この先にどんな生き方をするのか、道を見つけていくのかを見ていただきたいです。夫婦、家族、そのほかの隣人たちが、それぞれ事情を抱える中で、自分の生きていきたい道をちゃんと見つけることができるのか、みたいなところは見どころの一つだと思います。