核被害者フォーラムで討論する各国の参加者=6日午後、広島市中区 原爆や核実験などによる世界の核被害者らが集い、被害の根絶について話し合うフォーラムが6日、広島市内で開かれた。反核2団体が、広島・長崎への原爆投下80年を機に10年ぶりに主催。「核と人類は共存できない」と確認し、「これ以上核被害を地球上に起こさない」ことを求める「広島宣言」を採択した。
フォーラムは5日から2日間行われた。初日は広島や韓国の被爆者が体験を証言したほか、核兵器の原料となるウランの採掘をテーマに討議。インド初のウラン鉱山がある東部ジャドゥゴダ出身の社会活動家、アッシシ・ビルリさんは、住民の健康被害や地域の分断を報告し、「核暴力の連鎖はウラン採掘から始まる。犠牲を払うのは常に社会的に弱い人たちだ」と訴えた。