
【動画】ディカプリオ演じるテンパる革命パパが思わず笑いを誘う! 本編映像<思い出せない編>
アンダーソン監督が脚本も務め練り上げた最新作は、逃げる側と追いかける側、それぞれが三者三様に入り乱れる壮大なチェイス・バトル。
平凡ながらも冴えない日々を過ごす元革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオ)。ある日突然、最愛の娘(チェイス・インフィニティ)がさらわれ、生活が一変する。異常な執着心でボブを追い詰める変態軍人“ロックジョー”(ショーン・ペン)。次から次へと襲いかかる刺客たちとの死闘の中、ボブに革命家時代の闘争心がよみがえっていく。ピンチの時に現れる“センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)の手を借りて、元革命家として逃げ続けた生活を捨て、戦いに身を投じたボブ。彼と娘の運命の先にあるのは、絶望か、希望か、それとも―。
9月26日に全米&全世界74の国と地域で公開された本作は、全米No.1スタートを切り、2週目も好調にキープ。全世界興行収入1億ドルを突破し、公開10日間で、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品として史上最大の興行収入を記録した。日本でも10月3日より全国公開され、10月3〜5日で興行収入約1.31億円、動員約8.38万人を記録し、好スタートを切った。
『ブギーナイツ』(1997)の主演オファーを受けながらも、『タイタニック』(1997)出演のために辞退したことを俳優として最大の後悔だというディカプリオは、20年越しの念願が叶って、ポール・トーマス・アンダーソン監督との初コラボを果たした。
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そんなある日、革命組織からかつての宿敵である変態軍人「ロックジョー(ショーン・ペン)が、最愛の娘ウィラの命を狙っている」と警告される。ロックジョーの目的と秘密とはー? ボブはその理由も分からないまま、過去の悪夢に再び追い詰められる。
今回解禁された本編映像<思い出せない編>は、高校のダンスパーティーに向かったウィラを見送った後、娘を狙うロックジョーに自宅を襲撃され、命からがら逃げ出したボブがやっとのことで公衆電話から電話をかけている場面。最愛の娘ウィラと落ち合うためにボブは所属していた革命組織「フレンチ75」に電話をかける。組織だけが知る機密情報にアクセスするためには、メンバーだと証明する「合言葉」が必要なのだ。
“今日も元気”の呼びかけには“まばたき”。“おはよう”には“時計に針はない”。“なぜ?”には“必要ないから”と、ここまでは順調にクリアする。だが、“今、何時だ?”と問われてテンパったボブは、「なんてこった、そこは覚えていないよ。パスワードは省略しよう」とまさかの返事で開き直ると「ボブ・ファーガソンだ、電話くれただろ。落ち合う場所を教えろ」と懇願する。
だが、電話口では事務的な声で“今、何時だ?”とつれない声。この窮状をなんとかしてくれとばかりに、「ロックジョーに家を襲撃され娘を探している。ボブ・ファーガソンだ、暗号は忘れたよ。いちいち覚えちゃいない」と逆ギレしたボブは「落ち合う場所は?」と食い下がるのだが…。
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一見何の変哲もないように思えるこの場面だが、ポール・トーマス・アンダーソン監督は、いつロックジョーの部隊に襲撃されるかわからない状況で、常に周囲を気にしながら、合言葉が思い出せずにテンパる革命パパ・ディカプリオの刻一刻と変わる名演技をワンショットによる絶妙な距離感で撮影している。本編にはさらに驚がくの映像が満載だ。
すでに本作を3回観たスティーヴン・スピルバークが「なんてクレイジーな映画だ! すべてが最高」と絶賛、巨匠マーティン・スコセッシ監督も「魅惑的で、並外れた出来栄えの映画」だと激賞、海外の批評家から「今年ベスト」「アカデミー賞(R)大本命!」という評に加えて、「とにかく笑えて、最後は泣ける」と評されている。そんな本作に、さらなる絶賛コメントが到着。
米・映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督は、「2度観たい作品だ。まるでキューブリックの映画のように、もう一度観たいと思った。現代アメリカのリアルを舞台にしたアクション物語であり、現実を背景にしたフィクションのスリラーである点が素晴らしい。そしてやがて、父と唯一の娘のラブストーリーとして展開していく…私にとって非常に感動的な作品だった」と投稿。これからも何度も観返すことになるだろうとコメントしている。
日本の映画人からもコメントが届いた。「PTAが格の違いを見せつけ、”面白さ”の定義をひっくり返した。映画に革命が起きた瞬間を見逃してはならない」と映画館で体感すべき作品だと語るのは、国民的大ヒット映画『国宝』の李相日監督。
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また加藤シゲアキ(アーティスト・小説家)は「やっぱり私は彼を信頼せざるを得ない。これほどまで一瞬も目が離せない映画は久しぶりだ」と驚がく、映画プロデューサーの山田兼司は「すべての観客の心を揺さぶる未体験の家族ドラマだ。劇場でしか味わえない体験型映画の最先端はPTAが生み出してしまった」と絶賛している。
映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、公開中。
各界から絶賛コメントは以下の通り。
<各界から絶賛コメント>
■フランシス・フォード・コッポラ(監督)
2度観たい作品だ。まるでキューブリックの映画のように、もう一度観たいと思った。現代アメリカのリアルを舞台にしたアクション物語であり、現実を背景にしたフィクションのスリラーである点が素晴らしい。そしてやがて、父と唯一の娘のラブストーリーとして展開していく…私にとって非常に感動的な作品だった。
■樋口真嗣(映画「新幹線大爆破」監督)
100年以上の歴史を重ねても、まだまだやれることがいっぱいあるんだ。
うれしい気持ちでいっぱいになる。
こういう映画と出会えるから私は映画をやめられない。
とにかく、はやく、みて!
■李相日(映画「国宝」監督)
PTAが格の違いを見せつけ、“面白さ”の定義をひっくり返した。
映画に革命が起きた瞬間を見逃してはならない
■加藤シゲアキ(アーティスト・小説家)
飽くなきエゴと不自由への抵抗を描いてきたPTAの新作が、オーセンティックな痛快ハリウッド映画でありながら特有のシニカルな視点に満ちた、見事な領域の映画へと昇華したことに驚いている。やっぱり私は彼を信頼せざるを得ない。そして本作に関わったキャストやスタッフも同じ思いに違いない。
これほどまで一瞬も目が離せない映画は久しぶりだ。
■山田兼司(映画プロデューサー)
映画史の獣道を開拓し続けてきた孤高の天才PTAの最高傑作がまさかのビスタビジョンによるカーアクションになることを誰が想像しただろうか。20年の構想と「ブギーナイツ」の因縁を経てのディカプリオとのタッグ。そこにPTA自身の人生経験が結実した先に待っていたのは、すべての観客の心を揺さぶる未体験の家族ドラマだ。劇場でしか味わえない体験型映画の最先端はPTAが生み出してしまった。
■村松健太郎(映画文筆屋)
ポール・トーマス・アンダーソンが、”今”を見事に撃ち抜いた必見の痛快作!
大作であり、普遍的な親子の物語でもある。オスカー俳優を集合させたエンタメ色の強さだけではなく、周到に考え尽くされた脚本で、強烈に“アメリカと世界の今”を感じさせる濃厚な作品に仕上げている。見事の一言!
■SYO(物書き)
逃亡疲れで記憶も体力も鈍りきった元革命家のパパが
一人娘を救うため現役バリバリの宿敵を追う側に回る!
武器は愛だけ、計画はゼロ――だがこの熱は奪えない。
筋も演出も芝居も感情も次から次へと激化する162分。
洋画はまだまだ面白い。我々に炎を灯す革命的傑作だ。