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2025年10月06日 23:20 ITmedia Mobile
ファーウェイ・ジャパンが10月6日、スマートウォッチの新モデル「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」と「HUAWEI WATCH GT 6」を発表。10月14日に発売する。
HUAWEI WATCH GT 6シリーズは、サイクリング、ゴルフ、スキー・スノーボード、登山、ランニングなどのスポーツがより便利になる機能を搭載。より長持ちするバッテリー、位置測位の精度が増したGPS機能、より明るくなったディスプレイなど、スマートウォッチとしての基本性能も向上している。
HUAWEI WATCH GT 6 Proの市場想定価格は46mmのブラックが4万8180円、ブラウンが5万380円。HUAWEI WATCH GT 6は46mmのブラックが3万3880円、グリーンが3万6080円、グレーが3万6080円、41mmのブラックとパープルが3万3880円、ホワイトが3万6080円。
●先代より7日間長く持つ「21日間」のスタミナを実現
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HUAWEI WATCH GT 6 ProとGT 6の46mmモデルは、通常利用で約21日間持つというバッテリー性能を特徴としている。Huaweiの調査によると、ヘビーユースで約12日間、画面常時点灯を続けて約7日間持つ他、トレイルランやサイクリングなどでGPSを連続使用する際は約40時間持続するという。バッテリー密度が37%向上したことで、通常利用は先代モデル「HUAWEI WATCH GT 5 Pro/5(46mm)」の約14日間から7日間、長くバッテリーが持つよう進化した。
HUAWEI WATCH GT 6シリーズは1.47型の有機ELはWATCH GT 5 Proから画面占有率が5.5%アップ。最大輝度はWATCH GT 5 Proの1200ニトから3000ニトへと向上し、強い日差しの環境でもより見やすくなった。IP69の防塵(じん)・防水や、水深40メートルのフリーダイビングにも対応する。GT 6 Proは画面にはサファイアガラス、ケースにはチタン合金を採用することで堅牢(けんろう)性も確保した。GT 6は画面にアルミノケイ酸ガラス、ケースにはステンレスを採用しているのが違いだ。
GPSの精度も向上させた。HUAWEI WATCH GT 6 Proは、手首のウォッチがどんな向きでも衛星の方向を自動で認識するヒマワリ型アンテナを搭載。気圧計を活用し、傾斜がある場所や複雑な地形でも、より正しく距離を算出できるようになった。これにより、WATCH GT Pro 5(46mm)よりも約20%正確な位置測定が可能になったとする。
●スマートウォッチ単体で「サイクリングパワー」を測定できる
スポーツの目玉機能として、HUAWEI WATCH GT 6シリーズでは業界初をうたう「サイクリングパワーシミュレーション測定」が可能になった。
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自転車のペダルをこぐ力を数値化した「サイクリングパワー」を測定するには、通常、外付けのパワーメーターやサイクルコンピュータを導入する必要がある。パワーメーターは通常3万円ほどで、サイクルコンピュータで得た情報を数値化するサイクルコンピュータは通常2000円〜10万円ほどするが、HUAWEI WATCH GT 6シリーズならこれらのデバイスを使わず、スマートウォッチ単体でサイクリングパワーを測定できる。
ウォッチとペアリングしたスマートフォンを自転車に取り付けることで、「HUAWEI Health」アプリから、マップ、心拍数、勾配、速度、距離、サイクリングパワーシミュレーション値を確認できる。
10月6日に開催された発表会で、自転車インフルエンサーのけんたさんが登壇。実際にHUAWEI WATCH GT 6 Proでサイクリングパワーを測定し、専用のパワーメーターとサイクルコンピュータと比較したところ、ほぼ同じ平均値が出たという。「パワーメーター業界がざわつくほど、非常に高精度。どれだけきつい坂か、どれだけのスピードが出ているかも、全部合っていた」とその精度の高さに驚いていた。
サードパーティー製のパワーメーターとHUAWEI WATCH GT 6シリーズをBluetoothで接続すると、より専門的な値である「FTP値」を測定できる。FTPとは「Functional Threshold Power(実効出力しきい値)」の略で、1時間持続できる最大平均パワーを示す。初心者なら100〜180W(時速10〜20キロ)、中級者なら220〜260W(時速30〜35キロ)、上級者なら300W(時速40キロ)以上の値が出るとされている。WATCH GT 6シリーズでは累計40分以上の中高強度サイクリングデータを取得することで、FTP値を測定できる。
信号待ちなどで一時停止するとウォッチも自動で一時停止するため、街中でも正確な測定が可能。HUAWEI WATCH GT 6シリーズは、GTシリーズでは初めて「転倒検知・緊急通報」機能を備えており、転倒した際に119番に緊急通報したり、事前に登録した連絡先に発信したりできる。
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●ゴルフ、登山、ウインタースポーツに役立つ機能も
ゴルフと連携した機能も健在だ。日本の99%以上を含む世界1万7000以上のコースマップを収録しており、グリーン手前、中央、奥までの距離を把握できる。HUAWEI WATCH GT 6 Proのみ、コースの見たい場所やハザードをタッチしてクラウンを回して縮小・拡大の操作が可能になった。
登山やトレイルランで役立つ機能として、HUAWEI WATCH GT 6 Proのみ、GPXルートデータをウォッチにインポートして標高グラフが見られるようになった。これにより、登山中に自分がどの位置にいるのかを把握できる。
スノーボードやスキーでは「yukiyama」アプリと連携し、スキー場のマップを閲覧したり、自分や仲間の位置をリアルタイムで把握したりできる。マップは日本全国のスキー場を網羅しているという。この機能は11月末のソフトウェアアップデートにより利用可能になる予定だ。こちらはHUAWEI WATCH GT 6シリーズが対応する。
健康管理機能では、HUAWEI WATCH GT 6 Proのみ、心電図の測定が可能。ウォッチの下にあるファクションボタンを指先で30秒タッチすることで測定できる。測定したデータはHUAWEI HealthアプリからダウンロードしてPDF形式で出力することもできる。
HUAWEI WATCH GT 6シリーズ共通の機能として、12段階の情緒測定が行える。ユーザーの感情をリアルタイムでモニタリングすることで、よりきめ細かな感情を把握できるようになる。ストレスがたまっているときは、画面上の動物キャラクターと一緒に呼吸エクササイズを楽しめる。睡眠モニタリングや、心拍数、血中酸素レベル、皮膚温、心拍変動などを24時間測定できる。
●本間ゴルフとコラボした「HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro」も登場
HUAWEI WATCH GT 6 Proの特別モデルとして、ファーウェイ・ジャパンは、ゴルフ用品メーカーの本間ゴルフとコラボレーションしたスマートウォッチ「HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro」を10月14日に日本限定で発売する。市場想定価格は5万2580円で、家電量販店やECショップ、HUAWEIストア、HONMA直営店やオンラインショップで取り扱う。
本体には、金色のベゼルやHONMA専用のバックルデザイン、専用の松文様文字盤を取り入れている。限定ギフトボックスには、オリジナルのマーカー、ゴルフボール、グリーンフォークが付属している。
HUAWEI WATCH GT 6 Proや6にはない、より専門的なゴルフ機能を備えているのも特徴だ。高低差補正機能では、傾斜や高低差を考慮したグリーンまでの距離を表示でき、より正確な距離を把握できる。自分のクラブを登録しておくことで、残りのヤード数に応じて適切なクラブの提案をする機能もあり、キャディーのように寄り添ってくれるという。グリーンの傾斜や勾配を矢印やヒートマップで表示する機能も用意する(ヒートマップはGT 6 Proも表示可能)。
その他の機能はHUAWEI WATCH GT 6 Proと共通している。通常使用で約21日間持つバッテリーや最大3000ニトの明るいディスプレイを備え、サイクリングパワーや心電図の測定も可能だ。
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