阪神石井大智投手(28)がCSでも連続無失点を続ける。ポストシーズンは8試合連続で無失点中。「いろんなプレッシャーがありますけど、1番はやってきたことを変えないことじゃないですか」。この日、2軍施設での練習に参加した無双のリリーバーは冷静に、力強く、次なるステージを見据えた。
忘れもしない。昨年10月12日、DeNAとのCSファーストステージ第1戦だ。0−1の7回1死一、三塁の場面、3番手で登板。4番オースティンに外角高め151キロ直球を右中間に運ばれた。この2点適時二塁打が響き、試合にも敗れた。自責点こそつかなかったものの、鮮明に記憶に残っている。「完全に失投でしたね。一番投げちゃいけないコース、アウトハイに投げてしまった」。
もちろん、ホロ苦い思い出で終わらせるつもりなどない。今季は史上初となる防御率「0・1台」の0・17で終了。日本記録となる50試合連続無失点に、球団記録となる49イニング連続無失点もマークした。進化した姿がそこにはある。
「短期決戦なんで、去年の経験もそうですけど、1球の失投が命取りになりますし、そこで丁寧にいきすぎるのも難しいところですし。だからといって、今までやってきたことを変える必要もないのかなと」
投げるたびに成長を遂げる。テクニカルな部分もハートも、去年とは違う。大舞台でも「らしさ」を失わず、チームを勝利へ導く。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。