
セイコーエプソン(長野県諏訪市)は、長野県企業局が新たに開発し運転を開始した水力発電の「越百(こすも)のしずく発電所」(長野県飯島町)で発電された電力を、中部電力ミライズ(名古屋市)から調達し、エプソンの伊奈事業所など長野県内の事業所で使用する取り組みを始めた。
企業が自社の敷地外に設置した専用の再生エネルギーと環境価値をセットで長期的に購入するこうした契約は「オフサイト型フィジカルPPA(Power Purchase Agreem)方式」と呼ばれている。
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エプソンと長野県企業局、中部電力ミライズは2021年5月、長野県内の再エネ電源の開発を加速させるため、電気を作る側・売る側・使う側の3者が連携し、資金面で安定的な支援を行う「信州Green電源拡大プロジェクト」を始めた。「越百のしずく発電所」は、このプロジェクトの第1弾としてエプソンが開発を直接支援する再エネ電源の一つだ。
エプソンは21年4月に「信州Greenでんき」を導入したことで、長野県内の全13拠点で使う電気の100%再エネ化を達成しているが、その一部を「越百のしずく発電所」からの電気に切り替える。