ヒカル炎上「オープンマリッジ」の失敗例?「ハーレム願望男」の“滑稽すぎる末路”とは…不倫相手同士がまさかの共闘に

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2025年10月08日 16:01  日刊SPA!

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 日系エアラインのCAから六本木のクラブママを経て作家となった蒼井凜花が、実体験や取材で得たエピソードをもとに書く連載コラム。今回は、世間を賑わせた人気ユーチューバー・ヒカル氏の「オープンマリッジ炎上」の失敗例ともいえる「ハーレム願望男の滑稽な現実」をお届けする。
◆ヒカル“オープンマリッジ”炎上に見る「令和の愛のかたち」

 ヒカル氏は実業家の女性と結婚したものの、わずか4か月後に「浮気OK」「オープンマリッジ」を公表してネットが大炎上。過去には複数女性との同時交際や「ハーレム願望」発言などでも知られている。

 江戸時代には将軍や大名が世継ぎ確保のために側室を持つのは当たり前で、明治以降も昭和の頃までは、権力者や成功者がいわゆる“お妾さん”を持つのは珍しくなかった。

 しかし時代は令和。長年連れ添った夫婦でも浮気ひとつで叩かれるこの時代に、「浮気OK」がどのように映るかは明白だ。

 筆者は、2025年5月から既婚者マッチングサイト最大手「既婚者クラブ」のアンバサダーを務めている。この会社が提唱するのは「既婚者フレンド」という考え方。結婚しても子どもがいても、ときめきや刺激を忘れず、家庭や仕事に持ちこめない悩みや趣味を共有できる友人を持とうというものだ。

 不倫を推奨するものではなく、配偶者では味わえない「大切なひとり」との愛を育み、それぞれの家庭を大切にしながら付き合う「大人の関係」を推奨している。ヒカル氏の「オープンマリッジ」「浮気OK」とは本質的に大きく異なる。

◆「ハーレム願望」男の実態

 実は筆者の周囲にも「ハーレムが夢」という勘違い男がいる。商社マンの武田文也氏(53歳・仮名)だ。都心のタワマンに住み、年の三分の一を海外で暮らすセレブである。

 SNSには豪華なディナー、商談風景、海外パーティの写真が並ぶ。異業種交流会やSNSで知り合った女性起業家たちに声をかけ、二人きりの食事に誘い、紳士的にベッドへ誘うのが彼のパターンだ。

 だが、華やかさの裏側には意外な実態があった。彼いわく「フランスでは不倫は当たり前。魅力的な女性との時間があるからこそ仕事も家庭も大切にできる」という、一般的にはあまり理解しにくい思想を持っているようだ。

 不倫相手の一人、冴木栄子さん(35歳・仮名・美容関係)はこう話す。

「武田さんの華やかなSNS投稿に惹かれてデートに応じました。ビジネスの相談にも乗っていただいた恩もあって男女の関係になったのですが……(笑)」

 一方、波野雅子さん(40歳・仮名・ウェディング関係)はこう振り返る。

「SNSで友達リクエストが来たんです。最初は成功者として尊敬し、交際に発展しました。ところがある日、武田さんから届いたLINEに別の女性の名前があって……誤送信かと思って調べると、私以外にも同時進行の女性がいると知ったんです。信頼していただけに傷つきました」

◆不倫相手同士が“まさかの共闘”

 やがて二人は女性起業家のパーティで偶然出会い、会話の中からお互いが武田氏の不倫相手だと判明。

 最初こそ驚いたものの、「武田さんって下手ですよね」「いつも同じ手順だし、最後は疲れて寝ちゃうし(笑)」と話が弾み、大笑いするまでになった。

「俺は来世でも武田文也として生まれ変わりたい、それがダメなら『武田文也の妻』として生まれ変わりたい」が彼の口癖だが、二人にとってはすっかり笑いのネタである。

 栄子さんと雅子さんは、今や武田氏を「共通のビジネスツール」として扱っている。月イチの性病検査も約束し、「今度はメディア関係者を紹介してもらおうかな」「知名度と集客力はあるからキープはしておく」と冷静そのものだ。

◆「日本は遅れてる」と嘆く“勘違い男”

 武田氏のネタは尽きない。とあるスポーツ選手が不倫でスクープされた際、「あの男は日本の宝だよ。たかだか不倫程度で出場停止なんて……日本はなんて遅れてるんだ!」と他人の不倫スキャンダルに憤ったという。自分自身が女性たちの手のひらで踊らされていることには気づいていない。

 栄子さんは「武田さんって期待したほどじゃなかった。ベッドでも単調すぎて正直がっかり」と打ち明ける。一方の雅子さんは「でも利用価値はあるわ。愛情はゼロ。彼は完全に私のビジネスの駒よ」と冷徹に言い切った。

◆令和の恋愛に必要な3つの条件

 ヒカル氏の「オープンマリッジ」報道から思わぬ取材ができたが、浮気をする側の女性もひどく計算高いという現実が見えてきた。「自分こそキングだ」とばかりに女性たちと関係を持つ男こそが、陰で結託した女性陣に笑われているかもしれないのだ。

 ハーレム願望は、現実には滑稽で哀れなものになりがちである。令和の大人の関係には、誠実さ・信頼・対等さが不可欠だ。そこを見誤ると、どんな成功者でもただの「エセハーレム男」に転落してしまうのだ。

文/蒼井凜花

【蒼井凜花】
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。

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  • 『「既婚者フレンド」を提唱する既婚者マッチングサイト最大手「既婚者クラブ」のアンバサダー』‥‥むしろ不倫を推奨する側なのでは。
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