財務省前で報道陣の取材に応じる赤木雅子さん(中央)=8日午前、東京都千代田区 学校法人森友学園への国有地売却に関する公文書改ざん問題で、財務省は8日、改ざんを指示されて自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(54)に、財務省職員の手控えや俊夫さんのメール記録など関連文書約2万5000ページを開示した。決定は7日付。開示は4月に始まり、今回で4回目となる。
文書は、財務省が検察に任意提出したもので、雅子さんが開示を求めていた。今回の開示分は、財務省側の応接記録や、俊夫さんが受け取ったメール記録などが含まれる。
文書は全体で17万ページ以上あり、同省は約1年かけて段階的に開示するとしている。
雅子さんはこの日財務省を訪れ、文書をデータで受け取った後、報道陣の取材に「(俊夫さんが)つらい思いをしていたのを知れたらいい」と話した。財務相宛てに森友問題の再調査を求める手紙を出したことも明らかにした。