「どの口が言ってんだ」江口寿史氏 自分の真似には激怒、人気漫画家の背景にも苦言…トレパク炎上に油注ぐ“他人への厳しさ”

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2025年10月09日 21:10  web女性自身

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広告用イラストを制作するにあたり、無断で他人の写真をトレースした“トレパク疑惑”が問題視されている漫画家・イラストレーターの江口寿史氏(69)。10月18日、19日に東京・杉並区の商業施設「ルミネ荻窪」で開催が予定されている「中央線文化祭2025」の告知ビジュアルを担当していたが、SNS上に投稿された女性の写真を無断で使用していたことが発覚し、批判が集まっている。



“トレパク疑惑”が表面化したきっかけは、江口氏が10月3日にXで呟いた次の投稿(現在は削除済み)。



《中央線文化祭のイラストは、インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いたものですが、ご本人から連絡があり、アカウントを見てみたらSNSを中心に文筆/モデルなどで発信されている金井球さんという方でした。その後のやり取りで承諾を得たので再度公開します》(以下、《》内の引用はすべて原文ママ)



この投稿に対して、モデルとなった金井球氏は、《(わたしの横顔が、知らないうちに大きく荻窪に……!?) と、お問合せをしたところ、直接ご連絡をいただき、このようなかたちとなりました》とリプライするかたちで説明。続けて《わたしはわたしだけのものであり、人間としてさまざまな権利を有しております》とやんわり主張し、別投稿ではイラストに自身のクレジットを入れてもらい、使用料を支払ってもらったことを明かしていた。



金井氏と江口氏の間では問題は解決済みとなったようだが、事前の承諾を得ずに金井氏の写真をトレースして広告用イラストを制作していた江口氏に対してSNSやネットを中心に批判が噴出。その余波は企業を巻き込み、さらに拡大した。



イベントを主催する「ルミネ荻窪」は3日に公式サイトを通じて、《制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去させていただきます》と対応を発表。6日には《必要な確認をおこなった結果、制作過程に問題があったことを重く受け止め、該当ビジュアルを今後一切使用しないことといたします》と再度声明を発表し、江口氏が参加予定だったトークイベントも中止とされた。



「今回の件を発端に、江口氏が制作した別の作品についても“トレパク疑惑”が連日のようにSNSで指摘されています。江口氏が過去に手がけた作品とファッション雑誌や広告に掲載された写真の被写体を重ね、服装やポーズ、構図など検証する動きが加速。ぴったり合致するものも複数あったことから、いっそう批判の声が高まることに。こうした騒動に企業も対応に追われ、江口氏のイラストを広告起用していた『Zoff』は事実関係を確認する声明を発表。『セゾンカード』や『デニーズ』などは、イラストの使用を見送る判断を下しました」(WEBメディア記者)



騒動が鎮火しない背景には、江口氏が過去に呈していた数々の“厳しい発言”も影響しているという。



さかのぼること’11年11月、江口氏はXに《ああもう、背景が写真や映画そのもののような漫画は死ぬ程うんざりだ》と投稿。別の投稿で大御所漫画家の大友克洋氏(71)や上條淳士氏(62)の作品で描かれている背景は「漫画」だと認めつつ、別の漫画家の作品を名指しでこう批判したのだった。



《俺がさっき言ったのは「アイアムヒーロー」や「おやすみプンプン」のような背景のこと。あれが漫画だと言うのなら漫画の魅力はこの先どんどんなくなっていくだろう》



当時、この投稿を知った『おやすみプンプン』の作者で人気漫画家の浅野いにお氏(45)は、Xで《久々に血の気が引くような出来事。まさか今更絵柄に文句を言われるとは思わなかった。色んな技法があっても僕はいいと思うのだけど》と江口氏への反論と思われるコメントを投稿。別の投稿では自身に対して寄せられた反応に、《同業者の言葉は重すぎます!僕もイラストだけで生活したい!》と吐露していた。



江口氏の他人への“辛口批評”は、これだけではない。



「江口さんは’21年3月に歌手・タレントのでか美ちゃん(34)との対談で、《ネット上の画像はみんなフリーだと思ってる節がある。そこらへんの意識の低さはありますよね》などとトレースに対して否定的な姿勢を見せていました。また昨年9月には、Xで“江口さんを意識してイラストを描いた”というユーザーの作品に、《「少し江口寿史さん調」じゃなくハッキリとおれの絵の模写でしょう。模写はあくまで模写であってあなたの作品ではないからね》と手厳しくコメントしたこともありました」(前出・WEBメディア記者)



同業者の作風を堂々と批判するだけでなく、一般人の作品に対しても“自分の作風をマネされた”と噛みついていた江口氏。過去の発言はたちまち掘り起こされ、Xでも《他人は駄目で、自分は良いのかよ》《ブーメラン突き刺さってますよ!》《アイアムアヒーローとおやすみプンプンの背景がどうたらと花沢健吾と浅野いにおに文句つけてたけどどの口が言ってたんだっつーね》と批判的な声が寄せられている。



「今回の件は、モデルとなった金井さんやイベント主催者に事前の承諾を得ていたら、問題にはならなかったのでしょう。しかし、自らの発言によって事後承諾だったことが明るみになり、“トレパク疑惑”が露呈してしまいました。



過去の作品が“トレパク”であるかどうかは、現状明らかにはなっていません。しかし、同業者や一般人の作品に対して厳しく批評していたにもかかわらず、江口さん自身が“トレパク”をしていたとすれば、これまで呈していた持論は説得力に欠けますよね。もし、他人の作品に寛容な姿勢を見せていれば、ここまで炎上しなかったかもしれません。



騒動をきっかけに、江口さんに対して“自分には甘く他人には厳しい”といった印象も強まってしまいました。こうしたイメージを払拭するには、ご本人の今後の言動にかかっているでしょう」(前出・WEBメディア記者)



江口氏のXは3日を最後に更新が途絶えているが、大炎上となってしまった騒動をどのように収束させるつもりだろうか。

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