宝塚歌劇団宙組のミュージカル「PRINCE OF LEGEND」新人公演が9日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団7年目105期生の大路(おおじ)りせが23年の「カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜」以来、2回目の主演を射止めた。相手役は風羽咲季(かざはね・さき)が務めた。
「PRINCE−」(脚本・演出、野口幸作氏)は22年の「HiGH&LOW−THE PREQUEL−」に続く、LDHとのコラボ作。「第10回 伝説の王子選手権」で伝説の王子の座を目ざす大財閥の御曹司、朱雀奏(すざく・かなで)を演じた。聖ブリリアント学園理事長、実相寺光彦役の朱涼(あかね・りょう)から冠をグリグリかぶせてもらい笑いを誘うなど、ラブコメディーらしく、笑いのあふれる公演になった。
終演後のカーテンコールでは、堂々とした姿で「桜木みなとさん率いる新生宙組で、このような立場をいただきましたこと、どれほどありがたく幸せなことかと心の底から感じています」とあいさつ。ファン、関係者に感謝を述べながら、「新人公演メンバーの真剣に向きあう姿に私もたくさん力をもらい、みんなで作り上げることができました。私たちにとっても、これからの宝塚人生の1歩につながる舞台を作り上げられるよう全身全霊で学び、精進していまいります」と誓った。
報道陣の囲み取材にも応じた。
トップ桜木からは「とにかく楽しんで。思い切り伸び伸びと大路りせを見せつけてこい」とアドバイスをもらったといい、「心から幸せで楽しめた舞台は今日が初めて。幸せいっぱいでした」と、2回目の新人公演主演の喜びをかみしめた。
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一方、新人公演初ヒロインとなった風羽は「プレッシャーも感じた」と言いながらも、本役の春乃さくらや上級生からもらった「楽しんで舞台に立って」というアドバイスを生かし、「その言葉を信じて、舞台に立って演じることを楽しもうという気持ちで頑張りました」と笑顔を見せた。
東京宝塚劇場は12月4日に予定されている。
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