また2025年デビューの新チームであり、1台体制で戦うHAZAMA ANDO Triple Tree Racingにとっても、ウエットでの予選へ向けたデータは少なかった。「予選が始まる前に『(タイヤの空気)内圧はどうしようか』」(Juju)と相談するなど、探りながらのセッションとなったようだ。
■突っ込み重視のセクター1は坪井、野尻に匹敵
こうした暗中模索の予選だが、10分しかないなかではドライビングや走行ラインの試行錯誤も難しく、言わば“気合で”アタックに挑んだJuju。ベストラップのセクタータイムを見ると、なかでもセクター1のタイム(=22秒701)がグループトップの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S/22秒802)や野尻智紀(TEAM MUGEN/22秒748)に近かった。
しかし、改善を見込んだ決勝は降雨と水煙による視界不良でセーフティカーランに終始する展開に。レーシングスピードで走ることはなく、結局は12周目に2度目の赤旗が掲示されてレース終了が宣言された。Jujuは最終的に、ピットレーンスタートを選択した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)や、オンボードカメラを遮るための部品回収で緊急ピットインを行った小出峻(San-Ei Gen with B-Max)のポジションダウンにより20位フィニッシュとなった。