韓国で人気の歌手IU(アイユー)を中国人スパイと主張し、インターネット上で虚偽の主張をし続けた男性が、懲役刑執行猶予を宣告された。韓国の時事雑誌「時事ジャーナル」が11日、報じた。
記事によると「ソウル中央地裁刑事部は、名誉毀損(きそん)と侮辱、ストーキング犯罪処罰法などの容疑で裁判に付された男に対し、9月11日に懲役10カ月、執行猶予2年を宣告した。裁判所は男への保護観察も命令した」という。
また「男は、24年5月から7月まで、自身のブログに『IUはスパイみたい』『中国人スパイIU嫌い』のような虚偽の文面を29回掲示した容疑を受けている。男性ははまた『乱れたIU』『IUが俳優と結婚しようとしているが、私生活が乱れているのを隠そうとしている』など、侮辱的な掲示文を載せ、IUが犯罪団体に属している、殺人を犯したなどという妄想に近い虚偽文も流布した」と報じた。
また男は24年1月ごろ、IUの所属事務所イダムエンターテインメントに告訴された際、公開されている同社のメールに「殺す」などの文書も継続的に送っていたという。
裁判所は、男が、不特定多数が閲覧できるブログを通じて、2カ月間に虚偽文を掲示し、継続的な脅迫で他人を恐怖に陥れた点、同種犯罪で処罰された前歴があるという点などを挙げ「罪状は軽くなく、被害者からの情状も受けられなかった」と判断した。ただし男が高校生の時から精神の治療を受けてきており、同種の犯罪が罰金刑1回に止まった点などから、再犯の可能性が大きくないと判断し、執行猶予付きの判決を決めた。
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一方、男を起訴した検察は、量刑不当などを理由に控訴している。
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