
【写真】福士蒼汰&台湾俳優ハン・ニンがダブル主演! アクション映画『花臉猫:修羅道』場面写真ギャラリー
台湾の日本時期、警察が次々と惨殺される事件が発生する。犯人として浮かび上がったのは、顔に傷を持ち、猫のように神出鬼没の女―「花臉猫(かれんねこ)」。警察官・清水翔は花臉猫追討の命を受け、彼女を追う中で2人の運命が交錯していく。果たして花臉猫の復讐の行方はどこへ向かうのか?そして清水は自らの「正義」を如何に貫いていくのか―。
福士が海外作品に出演するのは、『THE HEADシーズン2』(2022年)、今後配信予定のNetflix Korea『この恋、通訳できますか?』に続き3作目。
福士が本作で演じるのは、武術に秀でた警察官・清水翔。ともに主演を務めるのは今年台湾のドラマ大賞といわれる金鐘獎に最優秀主演女優賞でノミネートされた期待の若手女優の韓寧(ハン・ニン)。彼女は顔の傷跡と猫のようなしなやかな動きから「花臉猫(かれんねこ)」と呼ばれる復讐者を演じる。
警察官連続殺人事件が発生し、警察官の清水翔は容疑者である花臉猫を追う中で2人の運命が交錯していく。果たして花臉猫の復讐の結末は? そして清水は自らの「正義」をどこに貫いていくのか―。
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福士は「自分の夢は場所を問わず世界中で活躍することです。その中でも台湾と言う場所で台湾の方々と一緒に仕事をする事はすごく嬉しいと思いましたし、自分の可能性を広げる場所になるだろうと思いました。台湾ではアクション作品が少ないと聞いていたので、このようなアクション作品で自分が今までやってきた武術や経験を生かしたいと思います」と意気込みを。
「撮影としては基本的に日本も海外も同じですが、やはり言語の違いが僕にとって大変な部分です。ただ、言葉が分からないからこそ、自分に集中してお芝居と向き合えるのでとても貴重な経験をさせてもらってます。共演の韓寧さんは表情も柔らかく、目が合うとニコッと笑いかけてくれるのですが、お芝居になると感情が激しく、普段とギャップがあり、とても素敵な俳優だと感じました」と撮影を振り返り、ハン・ニンの印象も語った。
そんな本作の撮影の様子が明らかに。
アクション作品に出演経験のある福士は、合気道やパルクールなどで運動の基礎は身につけている。そんな彼は、今回の『花臉猫:修羅道』の撮影では、アクション監督や監督から、リハーサル1回で本番に臨めると絶賛され、その実力の高さを見せつけた。
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2人は本作の多くのアクションシーンで共演。撮影過程について、ハンは福士との共演で安心感を得たと語り、劇中で多くの対戦場面があったが、福士の力加減は正確で動きも非常にキレがあり、撮影中一度も怪我をさせなかったことに感服したという。
一方、福士はハンとの共演について、彼女は役柄「花臉猫」のように強烈なオーラを放っているが、プライベートではよく笑う優しい女性で、そのギャップに驚き、彼女の演技を絶賛した。2人は撮影現場で英語でコミュニケーションを取ることが多かったが、現在中国語を学習中の福士は、撮影現場で「好熱(暑い)」と「看起來不錯(いいね)」を覚え、毎日の撮影がワン・イーファン監督に「いいね」と思ってもらえるよう願っているという。
ワン監督は、両俳優とも本作に非常に熱心に取り組んでおり、ハンが本作のために長期間トレーニングを受けたことについて、これほど長い時間を役に費やす俳優は稀だと称賛した。また福士の演技も優秀だと評価し、オファーの経緯について、福士に出演を依頼するため特別に日本に飛んで面談し、福士も役柄についての理解を示し、男性主人公のキャラクター設定がより立体的になったと語った。そして、今回福士がスケジュールを調整して台湾に来てくれたことは幸運だと直言した。また、今回も過去の作品のように大量の血糊を使用するかと問われると、監督は今回は比較的控えめに使用すると笑って答えたという。
なお、本作は2026年秋以降に台湾にて公開予定(日本での公開は未定)。
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<福士蒼汰×ハン・ニン×ワン・イーファン監督 鼎談>
――言葉も文化も違うお二人はどのようにして息を合わせていったのですか?
福士:基本ずっと英語で話してましたね。
ハン・ニン:アクションの対戦シーンが多いので、一緒にみっちり稽古をしてました。稽古の時からすぐに息が合って、すごく順調でした。私たちの対戦シーンはほとんど激しいものでした。福士さんは以前にもたくさんアクション経験がありますし、彼はとても背が高くて、私は小さいので、中にも私が彼を投げ飛ばすようなシーンがあって、「そんなの無理だよ!」って最初は思いました。でも福士さんは本当にすごく上手にリードしてくれましたので、撮影はスムーズに進みました。
――上手だと言われている福士さんですが、どういうふうに準備しましたか?
福士:日本でもアクションの映画とか『仮面ライダー』とかヒーローものをやっていたことが多いので、アクションの基本は知っているし、パルクールという自分の体で塀を登ったり、飛び越えたりするものをやっているので、体を動かすことに関しては楽しんでやれました。
――一番大変だったシーンは?
福士:花臉猫がご飯を食べている中、僕は胡坐で座って、真夏の太陽の下待っていたシーンです(笑)。
――(監督へ)福士さんのシーンで印象的だったのはありますか?
ワン監督:花臉猫が本来いるはずの場所にいないと気づく瞬間の切ない表情。撮影後、スタッフの女性たちは「(かっこよくて)声が出ちゃいそう」と言っていました。僕自身はそうでもなくて、表情を何度か調整しました。最後のテイクを見た瞬間、「これだ!」と思いました。女性たちの気持ちは分かりませんが、あのカットはとても気に入っています。
――ハン・ニンさんも見惚れてましたか?
ワン監督:彼女はその場にいなかったんです。(ハン・ニンに向かって)君が去った後で、彼がひとりで後ろに振り返ったら誰もいないというシーンなんです。僕が「時は夏、周りでは蝉の鳴き声しか聞こえない。その中で孤独を感じる」と説明しました。カメラが寄っていく時、涙目まで行かないけど、彼の目がすごく潤んで見えたんです。あのカットはとても印象的でした。
ハン・ニン:福士さんが台湾に来た初日、監督はずっと彼のそばにいて…。
ワン監督:全く覚えていません(笑)。
――ハン・ニンさん、仲間外れにされた気分でした?
ハン・ニン:おぉ…(ジェスチャーで表現、笑いが起こる)。
ワン監督:僕が緊張していたんです。
福士:でも監督は日本語がすごく上手だから、日本語でもコミュニケーションしてます。
ワン監督:(日本語で)いえいえ、全然ダメです(笑)。
――今回、韓寧さんは「猫系」、福士さんは「犬系」のイメージですが、そういう意味で化学反応のようなものはありましたか?
ワン監督:二人の相性がとてもいいと思います。実は最初にキャラクターについて考えた時、この二人は犬×猫の組み合わせだと気づいたんです。とても面白いコンビだなと思いました。二人が並ぶと、すごくバランスがいいです。
――海外での撮影について日本との違いはありますか?
福士:基本的にやっていることは同じだと思っていて、やっぱり一番違うのは言語差があるということ。言語の差が僕にとっては大変ですが、わからないからいいこともあったりします。
――お互いの印象は?
ハン・ニン:彼を見た瞬間、「この人と戦うんだ」と思って、頭の中にもう「清水」のイメージが浮かんで、すごく緊張しました。でも稽古の時から、彼のプロフェッショナルの一面に触れてきました。どんなに激しいアクションシーンでも、ケガなく終われたのは福士さんのおかげでです。例えば投げたり、ぶつかったりといった強い動きのあるシーンでも、彼の力の加減がいつも的確で、安全でした。本当に感謝しています。
福士:役で見ているので、猫っぽいイメージもありますが。演じているときは激しいんですけど、ただ普段のハンさんは柔らかく、目があうとニコって笑ってくれる、とてもギャップがあるなと思う。