加田裕之参院議員 自民党派閥のパーティーを巡る裏金事件で、東京地検特捜部が不起訴処分(嫌疑不十分)とした加田裕之参院議員=兵庫=について、東京第1検察審査会は14日までに「不起訴不当」と議決した。9月25日付。特捜部は再捜査し、改めて刑事処分について判断する。
議決は、検察官が「積極的な捜査をしたとは言えない」とした上で、加田氏について「収支報告書の記載について監督義務がある。重過失について検討すべきだ」と指摘した。
嫌疑不十分とされた事務担当者と、起訴猶予となった会計責任者らも不起訴不当と議決した。
加田氏は2020〜22年分の政治団体の収支報告書に、最大派閥だった「清和政策研究会」(旧安倍派)からの還流分計648万円を記載しなかったとして、政治資金規正法違反容疑で刑事告発した大学教授から審査が申し立てられていた。