元プレミアリーグ審判のクート氏 [写真]=Getty Images 昨年12月にイングランドのプロ審判協会(PGMOL)との雇用契約を解除され、児童ポルノ制作の罪で起訴されていたデイビット・クート氏が、児童のわいせつな画像を制作した罪を認めた。14日、イギリスメディア『BBC』など複数の現地メディアが一斉に伝えた。
現在43歳のクート氏は、今年2月にノッティンガムシャー警察が同氏の自宅PCから押収したビデオファイルに関連し、児童のわいせつな画像や動画を制作した疑いで今年8月に起訴されていた。なお、押収されたビデオファイルは最も深刻なカテゴリー「A」に分類されるものだったという。
報道によると、12月11日の出廷に先立ち条件付きで保釈を認められていたクート氏は、9月10日に行われた審問では無罪を主張していたものの、10月14日にノッティンガム刑事法院に出廷し、有罪を認めたとのこと。
なお、ニルマル・シャント判事は、クート氏に対して判決前報告書(裁判官が公正な判決を下すため、保護観察官が作成する文書)の提出を命じ、「あなたは重大な罪を認めました。これが収容を意味するかどうかは、すべての情報が法廷に提出されたあとに決定されます」とし、「この判決が、懲役刑を意味しないという印象を受けてはならない」と述べたという。
クート氏に関しては、昨年11月にリヴァプールのユルゲン・クロップ元監督に対して侮辱的な発言をしている映像がSNS上で拡散されていた。その後、PGMOLは調査を開始し、完了するまでクート氏を即時停職処分とすることを発表していた。
また、EURO2024期間中にクート氏が紙幣を用いて白い粉を吸引している姿が報じられたことから、今年2月にUEFA(欧州サッカー連盟)から2026年6月30日までの資格停止処分を下されていた。そして今年8月には、クロップ氏に対する発言を理由にFA(イングランドサッカー協会)からも8週間の出場停止処分を下されていた。
なお、クート氏は今年1月、イギリス紙「サン」のインタビューで自身が同性愛者であることを告白しており、性的指向を隠してきたことがクロップ氏への発言につながったことを語っていた。