ブラジル代表を指揮するアンチェロッティ監督[写真]=金田慎平 歴史上初めて日本代表に敗れたブラジル代表。しかし、大手メディア『ESPN』によればすでにカルロ・アンチェロッティ監督との契約延長に向けて動き出しているようだ。
2025年5月にブラジル代表の指揮官に就任したアンチェロッティ監督。ブラジル代表の復権に向けて招へいされると、FIFAワールドカップ26南米予選では4試合を指揮して3勝1敗。ボリビア代表にこそ敗れたものの、エクアドル代表、パラグアイ代表、チリ代表相手に無失点と守備を改善。さらに、10日に行われた韓国代表戦でも無失点を記録し、0ー5で圧勝を収めていた。
そんな中迎えた14日の日本代表とのキリンチャレンジカップ2025では、前半で2点を先行する展開に。ワールドカップに向けたテストも行っている中で、後半に3連続失点を喫して日本に逆転負け。史上初の黒星という不名誉な結果に終わってしまった。
大きな敗戦となったものの、ブラジルサッカー連盟(CBF)はワールドカップまでとなっているアンチェロッティ監督との契約延長に動き出しているとのこと。すでに水面下で打診しているようで、この10月シリーズの前にCBF内では決定していたという。
日本戦では敗れたものの、この結果は全く影響しないとのこと。『ESPN』によれば、今年中に2030年夏までの契約延長の協議を進め、W杯前には完了させたい目論みがあるとのことだ。
近年のブラジル代表は結果が伴わないこともあり、監督交代を繰り返している状況。一方で、就任半年ながらブラジル代表に改革をもたらし、チームに改善が見られていることで、最適な監督であるとの評価が下されている状況。2030年のW杯まで、しっかりとしたチーム作りを任せたい考えがあるようだ。
クラブチームでは数多くの成功を手にしてきたアンチェロッティ監督だが、W杯で史上初の外国人監督として優勝を果たせるのか。動向に注目が集まる。