作家の乙武洋匡氏(49)が15日までにnoteを更新。一部の学校の校則に私見を述べた。
かつて小学校教員を務めた乙武氏は、これまでにSNS上などでも話題となってきた「ポニーテール禁止」「スカートは膝下○cm」「冬季でもコート着用禁止」といった、いわゆる“ブラック校則”に「憤慨していた」と吐露。
「他にも『授業中の水分補給禁止』など、体調管理を考えてもマイナスだと思われる校則でさえまかり通っている現状に、私だけでなく多くの人が疑問を感じているだろう」と、あらためて問題提起した。
さらに今回、自身のYouTubeチャンネルで10日、校則問題に取り組んでいるNPO法人「School Liberty Network」の中村眞大氏をゲストに招いて行った対談を通じ「『恋愛禁止』を掲げている学校があること、また裁判によってそんな馬鹿げた校則に一定の正当性がもたらされてしまったことを知り、声のボリュームが一段と大きくなるほど驚いてしまった」と言及。
「恋愛なんて、憲法で保障されている『内心の自由』の最たるものではないだろうか。『誰かを好きになる』ことなんて、他人はおろか自分にさえ止めることができないものだと思っている……」とした上で、「けれども、なんだかネット上の雑音が聞こえてきた気がするので、この話題に関してこれ以上の深入りはやめておく。笑」とユーモアを交えて打ち切った。
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一方で、「校則は誰が決めるべきか」について切り出し、「現状は、学校が決めている。もちろん、これは当たり前のことだ。しかし、校則を守らされるのは生徒である。その生徒が、校則を『決める』ことはできなくても、『変える』こともできないということに、私は以前から理不尽さを感じている」と主張。
「多くの学校は『ルールはルール。文句は言わずに守ってもらう』という態度なのだ。民主主義ならば、『ルールは構成員が決める』、つまり『校則は生徒が決める』となるはずなので、おおよそ民主主義とは対極な姿勢となってしまっている」と問題点を指摘。「いま、この国の民主主義が大きく揺らいでいるからこそ、その担い手となっていく子どもたちに『ルールを押しつける』のではなく、『ルールを考え、責任を持つ』ことを経験させていくのは非常に大切なことであるはずだ」と訴えた。
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