『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB“ロックの父”の異名を持つチャック・ベリーの2026年の生誕100周年を記念して、『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』の公開が決定した。
チャック・ベリーは、ロックンロール創始者の代表格で、1950年代にギター主導のビートとストーリーテリング的な歌詞を融合させ、ロックンロールの原型を作り上げた。ギター・リフ(特に『ジョニー・B・グッド』の冒頭)は、後の無数のロックバンドに模倣され、「ジョニー・B・グッド」は人類の文化の象徴として、1977年NASAのボイジャー宇宙探査機に搭載されたゴールデンレコードに収録。
また、黒人アーティストが主流のラジオや白人観客の前で演奏することは困難だった時代、人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーで、後続の黒人アーティストの道を切り開いたパイオニアでもある。
作詞・作曲家としての才能も高く評価され、歌詞は非常に詩的かつ風刺的で、アメリカ社会を鋭く切り取ったものも多い。1986年、ロックの殿堂入りをした最初のアーティストの一人であり、1984年グラミー賞特別功労賞(生涯業績賞)を受賞、2000年ケネディ・センター名誉賞を受賞した。
本作は、チャック・ベリー本人のインタビューやパフォーマンスはもちろん、「ビートルズ」、「ローリング・ストーンズ」、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーン、トム・ペティ、ジェフ・リンらロック・レジェンドたちによる、彼の楽曲のカバーで構成され、ダニー・グローヴァーがナレーションを担当。
90歳で亡くなったチャック・ベリーを追悼するナレーションに続き、様々なレジェンドたちがその天才ぶりを讃える。
「寂しいよチャック、安らかに」/バラク・オバマ、「大きな光が消えた」/キース・リチャーズ、「その詩、情熱、そして影響力に感謝」/キース・アーバン、「あなたの音楽は俺たちの中に永久に刻まれている」/ミック・ジャガー、「偉大で純粋なロック作曲者」/ブルース・スプリングスティーン、「俺たち皆の原点」/レニー・クラヴィッツ、「ロックの父が逝った」/アリス・クーパー。
さらに今回、日本版メインビジュアルも到着。足を開き気味にしたチャック・ベリーがギターを弾く写真を配し、赤・黒・白という色のコントラストで公開を祝う、鮮やかで美しい仕上がりだ。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』は2026年1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺新宿、新宿K's cinema(1月17日〜)ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)