
今年の夏は平均気温が観測史上最も高くなるなど記録的な猛暑となりました。これを受け、気象庁の野村竜一長官は「これまでの常識では対応しきれない暑さだ」として、気候変動に適応するための準備を進めるよう呼びかけました。
この夏は、群馬県伊勢崎市で国内の気温としては観測史上最高の41.8℃を観測するなど、危険な暑さが続き、夏の平均気温としても去年とおととしを大幅に上回り、3年連続で統計史上最高を更新しました。
そして10月に入っても、12日に鹿児島県で猛暑日を観測するなど、西日本を中心に高温が続いています。
こうしたことを受け、気象庁の野村長官は15日に行われた定例会見で次のように述べ、各分野で気候変動に適応するための準備を進めるよう呼びかけました。
気象庁 野村竜一 長官
「地球温暖化も記録的な暑さの一因なので、今後も確実に(気候変動に)繋がっていく。過去の気候とは異なる気候になってきていて、『この時期になったらこういう気候になるだろう』という経験で過ごすのはやめた方がいい。これまでの常識では対応しきれないことも増えてくるので、気候が変わってきたらどのように適用すればよいか、各分野に準備をお願いしたい」
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一方で、今後の天候の見通しについて「大気の流れによって寒暖差も大きく、短期間で気温が変わる」として、体調管理に気をつけるとともに暖房器具などを早めに準備しておくよう呼びかけています。