画像提供:マイナビニュースセイコーウオッチは、1980年代に「Rotocall(ロトコール)」の名で親しまれたロータリースイッチ式デジタルウオッチをデザイン復刻。レギュラーモデルを3種と、『宇宙兄弟』コラボレーション限定モデルを2種、計5モデルをリリースする。年11月14日に発売し、価格は7万1,500円〜8万,300円。
○1980年代の個性を現代に再構成したロトコール
1982年に登場したオリジナルのロトコールは、八角形ベゼルとロータリースイッチによるモード切替を特徴としたデジタルウオッチだ。今回のデザイン復刻では、当時の設計図をもとにデザインを再現しつつ、素材や操作感を現代仕様に仕立て直している。
ケースにはステンレススチールを採用し、外径37mmという小ぶりのサイズ感が手首になじむ。メタルブレスレットは短いコマピッチを継承しながら、ヘアラインと鏡面を組み合わせることで、金属特有の陰影を際立たせた。デジタル表示部はオリジナルフォントを再現し、ロータリースイッチでモードを切り替える構造を受け継いでいる。
さらに、人気漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデルを展開。原作の世界観と時代背景を重ね合わせ、復刻コレクション全体にストーリーを与えている。
○レギュラーモデル(SBJG017/SBJG019/SBJG021)
ロータリースイッチでアラーム、タイマー、ストップウオッチ、カレンダーなど多彩な機能を切り替えられる。オリジナルの八角形フォルムを忠実に再現し、10気圧防水などによって日常的にも使いやすい。価格は7万1,500円。
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:外径37.0mm×厚さ10.6mm
風防:ハードレックス(強化ガラス)
ブレスレット:ステンレススチール(ヘアライン+鏡面仕上げ)
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
ムーブメント:デジタルクオーツ(キャリバーA824)
平均月差:±20秒(常温下、腕装着時)
おもな機能:アラーム、タイマー、ストップウオッチ(1/100秒・最大60分)、フルオートカレンダー、LED照明、ロータリースイッチ操作
○宇宙兄弟コラボレーション限定モデル(SBJG023/SBJG024)
コラボレーションモデルは、漫画『宇宙兄弟』の主人公・南波六太と南波日々人をテーマに構成。ブラックを基調としたSBJG023は六太モデル、ゴールドトーンのSBJG024は日々人モデルだ。2人の対照的な性格と共通する夢を色のコントラストで表現している。
ブラックモデルはマットなグレートーン液晶と金属の光沢を抑えた質感で落ち着いた印象。一方のゴールドモデルは温かみのある反射仕上げで、華やかさの中に品位を感じさせる。兄弟それぞれの個性を、色と素材の構成で描き分けた。
裏ぶたには「WE ARE SPACE BROTHERS PIECE OF CAKE」の文字を刻印。LIMITED EDITION表記とシリアルナンバーも刻んでいる。
付属のスペシャルボックスは月面の質感を思わせ、二人が再会するシーンが描かれた特別なデザインとなっている。両モデルとも価格は8万300円、国内限定824本ずつ。付け替え用ナイロンストラップが同梱される。
『宇宙兄弟』の作者、小山宙哉氏のコメント
コラボレーションのお話をいただいて、このモデルを初めて見たとき、一目でかっこいいと思いました。80年代SF映画に出てくるガジェットのようなレトロフューチャー感。当時「未来」を想像して作られたデザインは、ロマンがあってかっこいいなと思います。特に八角形のベゼルとダイヤルは、『宇宙兄弟』の作中でSF感を出すために大切にしてきた宇宙船内の描き方や吹き出しの描き方と重なるので、すごく合うコラボレーションになると思いました。
ケース素材:ステンレススチール(ブラックまたはゴールドめっき仕様)
ケースサイズ:外径37.0mm×厚さ10.6mm
風防:ハードレックス(強化ガラス)
ブレスレット:ステンレススチール、および付け替え用ナイロンストラップ付属
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
ムーブメント:デジタルクオーツ(キャリバーA824)
平均月差:±20秒(常温下、腕装着時)
おもな機能:アラーム、タイマー、ストップウオッチ、フルオートカレンダー、LED照明、ロータリースイッチ操作
○ロータリースイッチが生む操作感と造形
ロータリースイッチは八角形ケース右上に配置し、軽い回転でモードを切り替える仕組み。オリジナルモデルの操作感を踏襲しつつ、現代の加工技術によってトルクバランスと耐久性を最適化した。
フェイスのデジタル表示部は高コントラスト液晶を用い、アルミ製表示板にレトロな配色が目を引く。1980年代の雰囲気を残しながら、現代的な明瞭さと操作性を両立させたデザインだ。クラシックなフォルムに宿る機能性は、セイコーウオッチが積み重ねてきた設計思想を今に伝える存在とも言えるだろう。(林利明)