
政治が大きく動く1週間です。15日は昨日行われた幹事長レベルの会談を受けた党首会談が与野党ともに続々と行われています。
【写真を見る】総理選出が不透明に 各党首コメント「野田を降ろしてでも」「数合わせには乗らない」
【各党の動き(15日)】
・午後2時:自民×立憲
・午後3時15分:自民×国民
・午後4時:立憲×維新×国民
・午後6時:自民×維新
会談を終えた党首のコメントです。
国民民主党 玉木雄一郎 代表(午後5時すぎ)
「(立憲は)結局少数与党としてですね、やっていくということがまずベースだと。憲法改正については賛成できないということでしたので、ここも隔たりがあると感じました」
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公明党の連立離脱で総理選出が不透明となった自民党 高市早苗総裁。なりふり構わず政権交代を目指す立憲民主党は…
立憲民主党 安住淳 幹事長(14日)
「日本の政治を変えるって政権交代だと思いますよ。私たちの方が遥かに本気だから、場合によっては『野田を降ろしてでもやらせてください』と言ってるんですよ」
15日午後2時、自民党と立憲民主党が党首会談に臨みました。会談は20分ほどで終了。野田代表が高市氏に伝えたというのが…
立憲民主党 野田佳彦 代表(自民×立憲 党首会談 午後2時20分すぎ)
「我々はこの後、野党3党で会談をして候補を統一すべく努力していますと。(高市氏が)『3党ですか?』と言うので、3党固まれば公明党にも呼びかけますと」
総理指名選挙。自民と立憲はどの党を引き込めるのでしょうか…
自民党 鈴木幹事長が14日、“今後連携をしたい”と口にしたのが…
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自民党 鈴木俊一 幹事長
「憲法問題、あるいはエネルギー問題など重要な基本政策において一致をしている政党、これは国民民主党でありますので」
15日 午後3時過ぎ、高市氏はその国民民主党の玉木代表と会談。
会談後、『国民民主党との連立の道筋は見えたか?』という記者の質問に高市氏は…
自民党 高市早苗 総裁(自民×国民 党首会談後 午後3時半すぎ)
「まぁなかなかそれは調整のあることでしょうから、こちらからは政策を本当にスタートダッシュでやっていく。迅速に臨時国会でいろんなことを実現していく。道筋をつけていく。このために一緒に責任を担っていきたい旨は伝えました」
そして、鍵となるのが野党3党の連携です。
日本維新の会 吉村洋文 代表(午前11時すぎ)
「まず国民民主党と立憲民主党とで合意をするということが必要だと思います」
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様子見の維新。引く手あまたの国民民主党の玉木代表は…
国民民主党 玉木雄一郎 代表(news23 / 14日)
「安全保障を含めた政策で一致できればGOですし、一致できなければダメだと」
政策の一致が基本で「数合わせには乗らない」と主張してきましたが、
昨日指摘したのは…
国民民主党 玉木雄一郎 代表(news23 / 14日)
「(立憲に)維新と国民を足してもですね、過半数に足りないので新たな少数与党を作るってことなんですね。その隙間を埋める政権の枠組みの構想が必要だと思うんですが、それが今日も示されなかったので」
15日午後4時に始まった野党3党による党首会談。立憲は野党をまとめることができるのでしょうか…
立憲・維新・国民の党首会談 政策の溝は埋まるのか?井上貴博キャスター:
立憲民主党が呼びかけた“野党候補の一本化”について協議を行いましたが、『幹事長・国対委員長ですり合わせを行う』『来週、再び党首会談を行う』ということになりました。
野党一本化の温度差は埋まるのか。▼立憲民主党は『政権交代のチャンス』▼国民民主党は『基本政策の一致が必要』▼日本維新の会は『まずは立憲と国民民主でまとめるべき』という方針です。
大きくかけ離れているのが『安全保障』と『エネルギー政策』です。
『安全保障』について、自民党は「敵基地攻撃容認」を明らかにしていますが、立憲民主党は対極の立場を示しています。一方、日本維新の会は自民にかなり近い政策のようですが、国民民主党はいかがでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
国民民主党は「安保法制」全体について理解と賛成を示しています。今日の党首会談の中で最大の焦点は、根本的な平和安全法制の部分だったのですが、今日の話し合いは隔たりがとても大きく(立憲と国民の)歩み寄りは難しいという状況でした。
『エネルギー政策』について、自民党は「原発再稼働」を示しています。立憲民主党はこちらも対極の立場を示しています。一方、国民民主党と日本維新の会は自民党に近い立場を明らかにしています。
立憲民主党がこれだけ対極の立場を示している中、「数合わせだけで一緒に組む」ということはどうなのかな?といったところが見えてきます。
数合わせだけで一緒に組んで、政権を取ったとしても、結局「(お互い)政策は違う」となり、破綻するのが目に見えています。
『おてつたび』代表取締役CEO 永岡里菜さん:
各党の話を聞いてると、まだまだ議論に時間がかかりそうですね。私たち国民からするとすごく不安ですし、今後どうなるのだろうと感じました。私たちにとって一番のバッドストーリーは何なんだろうと思いました。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
やはり『政治空白問題』だと思います。参議院選挙が7月20日に行われてもうすぐ3か月です。有権者の皆さんは物価高対策への期待を込めて投票をしたにも関わらず、この3か月間、現実的に何も進展していません。
今回の話し合いも大事なことですが、有権者の立場からすると「いつまでこれが続くんだろう」と、先行きの見えない不安を抱いています。これから各党がそこに向き合ってどうしていくか期待をしたいです。
井上キャスター:
15日午後6時からは自民党と日本維新の会の党首会談が予定されています。この会談に当初、日本維新の会の吉村代表の参加予定はなかったのですが、急きょ出席することになりました。
維新の立ち位置は、どの党と連立を組むかというよりも「とにかく政策の一致が重要だ」としていますが、(吉村代表の会談出席は)何を意味するのでしょうか。
現在自民党は196議席です。例えば日本維新の会が自民党と連立を組むと231議席となり、過半数まであと2議席になります。そうなると他の党も入れば過半数を取れることになります。
自民党としては「連立を組むまでにはいかなくても、首班指名などで何かやり取りができればいい」とうことで、何とか維新を近づけたい思惑があるのではないでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
あるテレビ番組で、吉村代表が「今日は重要な会談になる」と話をしていました。吉村代表は直接、高市新総裁と会い、どのような社会を目指していくか、根本的な話をじっくりと行い、その中で、将来的に協力していけるかどうか判断をしたいのだと思います。
高市新総裁にとっては維新に協力してもらえれば総理指名選挙も含めてかなり優勢になるし、自分のある程度思う通りにやっていく土台が作れるかもしれないという重要な会談になるでしょう。
井上キャスター:
基本政策はある程度近いといわれている自民と維新ですが、『政治とカネ』についてどこまで妥協するのでしょうか。
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〈プロフィール〉
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
永岡里菜さん
地方で働きながら旅ができるマッチングサービス「おてつたび」運営 35歳
27歳で創業若き経営者として数々の賞を受賞