2025年F1第10戦カナダGP 優勝したメルセデスのジョージ・ラッセルと、3位に入賞したアンドレア・キミ・アントネッリ 10月15日(水)、メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームは、2026年もジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリを起用することを正式に発表した。
現在27歳で、メルセデスのジュニアドライバープログラム出身のラッセルは、2017年にGP3(現在のFIA F3)、2018年にFIA F2のタイトルを獲得し、2019年にウイリアムズからF1にデビュー。3シーズンを過ごし、2022年にメルセデスへと移籍した。4シーズン目となる今年は、第10戦カナダGPと第18戦シンガポールGPで優勝し、現在ドライバーズ選手権で4位につけている。
今年の夏には、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを離脱しメルセデスへ移籍し、ラッセルがチームを離れることになるのではないかという噂も流れたが、フェルスタッペンがレッドブル残留を明言したことで、その騒動は収まった。しかしラッセルはメルセデスとの契約のなかでできるだけ好条件を引き出そうと交渉を続けているため、契約延長の締結が遅れていると報じられていた。
メルセデスとの契約延長が決まったラッセルは、次のようにコメントした。
「(チームと)ともに旅を続けることを心から誇りに思っている。来年は、2017年にメルセデスと契約して以来、10年目を迎える。これまでチームとの長い成功を収めたパートナーシップを築いてきた。来年はこのスポーツの歴史における最大のレギュレーション変更のひとつがあるし、目の前にあるものが待ちきれない思いだ」
「僕たちはみんな、これを成功させることに全力を注いでいる。そして僕個人としては、F1キャリアで最も好調な今シーズンをさらに上回る結果を目指す」
一方ルーキーのアントネッリは、現在19歳。開幕戦から入賞を果たし、第6戦マイアミGPではスプリント予選で最速タイムをマークするなど、序盤から成績を残した。第10戦カナダGPでは3位に入賞し、F1における初の表彰台を獲得。その後は入賞を逃すレースも続いたが、トト・ウォルフ代表はアントネッリを評価し、今回の正式発表の前から「100%チームに残る」と公言してきた。
正式にメルセデス残留が決まったアントネッリは、ウォルフをはじめメルセデスのクルーに感謝を述べ、コンストラクターズ選手権の2位という力強いシーズンの締めくくりを目指すと語った。
「チームに残留できてとても嬉しく思っている。F1での1年目のシーズンでは、いい時も悪い時も多くのことを学んできた。そのおかげで、僕はドライバーとしてだけでなくチームメイトとしても、より強くなった。絶え間ないサポートや僕を信頼してくれたことについて、トトやブラックリー、ブリックスワースのみんなに感謝したい」
「2026年に全力を注ぐ前に、今は今季を力強い結果で終え、コンストラクターズ選手権2位を確保することに集中している。残り6戦で達成すべきことはたくさんあるので、僕たちは全力を尽くす」
https://twitter.com/MercedesAMGF1/status/1978449809116692629
[オートスポーツweb 2025年10月16日]