俳優柿澤勇人(38)と吉沢亮(31)が、来夏上演のミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」(EX THEATER ARIAKEほか)にダブルキャストで主演することが15日、分かった。
16年に米ニューヨーク・ブロードウェイで上演され、第71回トニー賞でミュージカル作品賞、ミュージカル脚本賞、オリジナル楽曲賞など6部門を受賞した話題作が日本上陸。柿澤と吉沢はともにブロードウェイで観劇し、日本版出演を希望して主人公のエヴァン・ハンセン役をつかんだ。
社交不安障害を抱えて孤独な日々を送るエヴァンは、クラスメートの死と、とっさについたうそをきっかけに本当の自分に気付いていく。心揺さぶる名曲とともに、SNS時代に居場所を求める青年の孤独と葛藤を表現する。
柿澤はブロードウェイ開幕後、すぐに音源と英字台本を取り寄せたという。「気付いたらむさぼるように今作品とエヴァンについて勉強をしていて、いつしか漠然と『この役やりたいなあ』と。普段、めったに我を主張する方ではないのですが、まさか自分にそのチャンスが巡ってくるとは思っていませんでした」。年始からトレーニングを始めていると言い「38歳になったばかりですが、まだまだ悪あがきする所存でございます」と意気込んだ。
吉沢も今作を「数年前、ブロードウェイで初めて見た時からずっと心の中に残り続けていた」作品だと明かす。「どうしようもない絶望の中で、誰かが手を差し伸べてくれるのを期待してしまう。SNSなどを通して世界と不確かな繋がりを持ちながら、常に孤独がまとわり付く現代を象徴する傑作だと思います。精いっぱいやらせていただきます」とした。
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エヴァンの母ハイディ役は安蘭けいと堀内敬子、エヴァンが心引かれるゾーイ役に木下晴香と松岡茉優など、人気と実力を兼ね備えたダブルキャストが各役で脇を固める。演出は第25回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した小山ゆうな氏が務める。
東京公演は26年7月に東京ドリームパーク内の新劇場、EX THEATER ARIAKEで開幕。8月から9月にかけて、愛知と大阪でも上演予定となっている。
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