元施設職員、血付いたナイフ所持=入居女性2人殺害―埼玉県警
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2025年10月16日 05:01 時事通信社

埼玉県鶴ケ島市の高齢者施設「若葉ナーシングホーム」で入居女性2人が殺害された事件で、うち1人に対する殺人容疑で逮捕された元施設職員、木村斗哉容疑者(22)のバッグから血の付いたナイフが押収されていたことが16日、県警への取材で分かった。
木村容疑者は昨年7月に同施設を退職した。2人殺害への関与を認める供述をしているが、2人とのトラブルなどは確認されていないという。県警は同日、同容疑者を送検。動機などの解明を進める。
県警によると、施設から約250メートル離れた路上で15日午前9時前に木村容疑者の身柄を確保。同容疑者の供述を基に周辺の路上でバッグが見つかり、中にはナイフや衣類、マスクなどが入っていた。移動に使ったとみられる自転車も一緒に発見された。
施設内の防犯カメラには刃物を持って歩く男の姿が映っていたほか、周辺では自転車に乗る姿も確認された。木村容疑者は身柄を確保された際、映像と同じとみられるズボンをはいていたが、上着は着替えていたという。
事件は15日未明に発生。夜間巡回中の職員が、自室で血を流して倒れている入居者の小林登志子さん(89)と上井アキ子さん(89)を相次いで発見。2人とも上半身を切り付けられ、搬送先で死亡が確認された。
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