無職になった青年が、オリジナル作品を作りながら職人として独立する決意を語る様子が「カッコイイね」「応援したくなる」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で13万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「かえる陶房『春雨』」の春雨さん。撮影日から2週間前、春雨さんはこれまで勤めていた窯元を辞めて無職になったのだそうです。ライフワークである“かえる作り”をしながら職人として独立する決意を語っています。
春雨さんが作っているのは、クランウェルツノガエルをモチーフにした「九谷焼」。九谷焼は石川県の伝統工芸の一つです。まずはコロンとした愛らしいフォルムのかえるを釉薬(ゆうやく)に漬けて窯で焼きます。
春雨さんはこれまで、窯元で働きながら仕事の合間にかえるを作って売るという生活をしてきたのだそうです。作品の売り上げは月に約10万円、窯元の仕事の給料は手取りで約8万円ほどだったといいます。
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窯元の仕事を辞めたことで作品を作る時間は増えました。しかし、職人として独立したら窯元の給料分を補えるのかどうかは、やってみなければ分かりません。春雨さんの苦悩が伝わってきます。
窯で焼成したかえるを取り出し、上絵付けに進んでいくようです。オレンジのまだら模様を描き、全体を淡いイエローで塗ったら、まだら模様の周りを白で囲んで再び窯で焼きました。
作品を作りながら春雨さんは「結局、失業しようがやることは変わらん。かえるを作るだけや」と決意を固めます。欲しい人に売り、稼いだお金でまた作品を作る。それが春雨さんのライフワークです。
そして「おれの作ったかえるで、かえる好きの人たちが少しでもハッピーになれば、おれは満足だね。そしてまだまだ、やれることはある。焦らず突き詰めていくよ。かえる作りの道のりを」と、職人としての思いを明かしました。
窯で焼いたかえるを取り出すと、鮮やかな色彩とやさしい光沢のすてきな作品に仕上がっています! 幸せそうな表情は見ているだけで心が癒やされ、そばに飾っておきたくなるような愛らしさです。
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春雨さんの目標は、かえる職人として食べていけるようになること。そのためにコツコツと作品を作り動画を撮り、たくさんの人に知ってもらおうと奮闘中です。
春雨さんのかえる作品と決意表明に、コメント欄では「フォルムが丸っこくてめちゃかわいい」「欲しい人いっぱいいると思います! 私も欲しい」「一つのことを突き詰めてる職人カッコイイね」「これはカエル好きにはたまらん」「一目で好きになりました」「いやこれすごいぞ! 応援したいね」「こんなすてきな才能あるなら大丈夫です!」「こんな感動したの初めて」と、エールを送る人が続出しています。
春雨さんは、YouTubeチャンネル「かえる陶房『春雨』」やInstagram(@harusame6689)で作品の制作過程や日常を発信中です。また、作品はハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」や「Creema(クリーマ)」で不定期販売しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「かえる陶房『春雨』」
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