月の年金24万5000円「現役時は仕事に追われ長期的な資産運用を怠っていた」68歳が後悔したこと

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2025年10月16日 12:20  All About

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老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、妻(67歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:850万円
現在の預貯金:2500万円、リスク資産:1000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金480カ月、企業年金35年

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万5000円 
老齢厚生年金(厚生年金):18万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし(企業年金は退職時に一時金として受け取った可能性あり)

配偶者の年金や収入:年金14万円

「年金だけでは少し物足りなく感じる部分がある」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「現役時代の収入を考えると、年金だけでは少し物足りなく感じる部分がある。特に物価上昇が続くと、生活費が増える不安があるため、現状維持では満足とは言い難い。しかし、貯蓄や企業年金も合わせて生活ができているので、不満というほどでもない」と語っています。

ひと月の支出は約「30万円」。夫婦の年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。

「週2回程度コンサルティング業務を行っている」

年金以外の収入源として、現在は「以前の職場の顧問として、週2回程度コンサルティング業務を行っている」そうで、「月10万円程度の収入になっている。これは社会とのつながりを保つためと、生活の質の維持に役立っている」と投稿者。

年金生活においては「食費は地元の直売所や特売品をうまく利用している。電気代は昼間の電気使用量を極力抑え、効率のよい家電製品に買い替えた。交通費は公共交通機関のシルバーパスを利用し、遠出は月に1回程度にしている。趣味のゴルフも平日の割引を利用するなど、賢く楽しんでいる」と言います。

「NISAやiDeCoで老後の資産形成を積極的に行うべきだった」

現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「もう少し早くからNISAやiDeCoなどの非課税制度を活用して、老後の資産形成を積極的に行うべきだった。当時は目の前の仕事に追われ、長期的な視点での資産運用がおろそかになっていた。若い世代には早めの行動を勧めたい」と回答。

今の生活での不安については「やはり医療費や介護費用が今後どのくらいかかるかという点。夫婦ともに健康には気を付けているが、いつ何が起こるか分からない。年金や貯蓄で賄いきれるか、その見通しが立ちにくい。また、少子高齢化が進む中で年金制度自体が維持できるのかという漠然とした不安も常にある」とコメント。

一方で「現役時代にはできなかった夫婦での旅行が増えたこと」は喜ばしいと感じているそう。「特に温泉巡りは共通の趣味で、各地の温泉地を訪れるのが何よりの楽しみ。また、家庭菜園で育てた新鮮な野菜を食卓に並べる喜びは格別だ。孫たちと会う時間が増えたことも、日々の活力になっている」と、楽しみがたくさんあることを生き生きと語られていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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