第102回箱根駅伝予選会は18日、東京・立川市で行われる。暑熱対策のため、号砲は例年より約1時間早い午前8時半。関東地区の42校が出場し、1月2、3日の本大会の出場切符つかむ10校はどこか。激戦必至のレースの注目校や選手などを展望する。
過去3年の予選突破のボーダーラインは、2022年が10時間48分55秒(10位国士舘大)、100回記念大会で出場が3枠増えた23年は10時間39分47秒(13位山学大)、24年は11時間1分25秒(10位順大)。
平均すれば10時間50分2秒だが、当日の気象条件やレース展開でタイムは大きく変わる。速さだけではなく、あらゆる状況に対応できる走者の強度も必要だ。
前回の箱根駅伝復路で大接戦の末、シード権を逃した順天堂大と日本体育大が有力候補だ。
シード権の総合10位帝京大にわずか7秒差で泣いた順大は、15年連続66度目の本戦出場を目指す。1万メートル自己ベスト上位10人の平均タイムは全体2位。エース吉岡大翔(3年=佐久長聖)を中心に5月の全日本大学駅伝関東地区選考会(1万メートル)では総合3位で通過し、今年も総合力は高い。
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1949年の初出場から77年連続本戦中の日体大は今年も「伝統死守」は変わらない。昨年の全日本駅伝1区区間賞の平島龍斗(相洋)、前回箱根の往路を経験している山崎丞(中越)、田島駿介(旭野)の4年生3人が集団を引っ張る。
1万メートル平均トップは日大。昨年の箱根予選会で個人トップだった留学生のシャドラック・キップケメイ(3年=イリギダディ)は6月の日本インカレ1万メートルを制すなど存在感がある。
大東大、立教大、中央学院大、法大、神奈川大、専修大、山梨学院大も連続出場を伺う。
前回、ロホマン・シュモン(4年=橘)のゴール目前の棄権もあり、連続出場が「11」で途絶えた東海大や、好ランナー前田和摩(3年=報徳学園)を擁す東農大。大志田秀次監督の新体制となった明大も本戦復帰を目指す。
予選会は東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までのハーフマラソン(21・0975キロ)のコースで実施。各校最大12人の出走者のうち、上位10人の合計タイムを争われる。本年度から連合チームの編成方法も変更となり、敗退した上位10校(11〜20位)に1枠ずつ、それ以外の大学から予選会の個人上位6人(各校1人)が選出される。
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